財政部(財務省)の朱光耀副部長は網易が25日に開催した2015年経済専門家年次総會夏季フォーラムで、「2015年全體で中國は7%前後の経済成長率達成できる。2020年には國內総生産(GDP)は総額100兆元(約1988兆5019億円)、一人あたり平均GDPは1萬ドル(約123萬4千円)に達する見込みだ」と述べた。「新京報」が伝えた。
朱副部長は、「2015年上半期に中國が直面した対外貿易の狀況は、國際経済が疲弊し、國際貿易の成長率が3.3%にとどまるというもので、こうした狀況の中で中國は7%の経済成長を成し遂げた。中でも、経済構造が持続的に最適化?改善に向かって発展し、経済成長に対する消費の貢獻度は60%に達し、第三次産業の対GDP貢獻度は49.5%となり、投資は前年同期比11.3%増加し、社會消費財小売総額は同10.3%増加し、中國は引き続き國際直接投資の最も重要な投資先となり、また中國の対外直接投資も急速に増加した。このため、2015年全體で中國は年初に確定した社會経済の発展目標を達成できる」と述べた。
朱副部長はやがてスタートする第13次五カ年計畫(2016-20年、十三五)について、「大事なことは科學技術イノベーションを著実に行い、中國の科學技術の転換を促進し、全要素の生産効率を高めることだ」とした上で、「今後5年間の経済成長ペースが6.8%前後の年平均成長率を維持すれば、2020年の経済規模が2010年の2倍になるとの目標を達成できる。これと同時に、2020年にはGDPが100兆元の規模に達し、一人あたり平均GDPは1萬ドルの水準に達し、中國は小康社會(ややゆとりのある社會)に全面的に突入する見込みだ」と述べた。
また朱副部長は國內の目下の課題にも言及した、「最近、國際通貨基金(IMF)は15年のグローバル経済成長率予測を引き下げ調整し、3.5%を3.3%とした。世界貿易機関(WTO)のグローバル貿易予測でも3.3%に引き下げ調整された。國際金融経済機関は15年のグローバル経済貿易の狀況に楽観的な見方を示していない。よって中國の課題は、経済成長ペースのギアチェンジ期、構造調整の痛みを感じる時期、これまでの大規模な経済計畫の消化期という3つの時期が重なり合うという問題に引き続き直面することだといえる」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月27日