四川省成都市でこのほど開催された科學技術(shù)奨勵大會で、プロジェクト「ジャイアントパンダの繁殖生物學?保護遺伝學の研究と応用」が、2014年度四川省科學技術(shù)進歩奨一等奨を受賞した。同プロジェクトでは、四川省で人工繁殖のパンダ130頭からなる質(zhì)の高い個體群の形成に成功したほか、世界最大のパンダの精子バンクも構(gòu)築した。新華網(wǎng)が報じた。
2000年から始動した同プロジェクトでは、パンダの繁殖?健康?個體群の遺伝的管理---の3つの分野で鍵となる技術(shù)のイノベーションを?qū)g現(xiàn)し、パンダ110頭の繁殖や、人工繁殖のパンダ130頭からなる質(zhì)の高い個體群の形成に成功した。
研究員はパンダには遅延性排卵が存在することを初めて突き止め、遅延排卵の個體に対して遅延受精を?qū)g施する方法を提案した。また、ストレス反応や早すぎる人工受精もパンダの排卵に影響を及ぼし、繁殖效率が下がることが分かった。これらの発見をベースに、5つの特許技術(shù)を用いた適時受精の新技術(shù)體系を確立し、精液の採取と冷凍技術(shù)も向上させ、世界最大のパンダの精子バンクを構(gòu)築した。
特筆すべきは、イノベーションされた各技術(shù)を応用して、成都市でパンダ130匹の個體群の形成に成功しただけでなく、國內(nèi)外の6機構(gòu)によるパンダ31頭の繁殖、育成をサポートした點だ。うち、中國のパンダが最も多いのは日本だ。これにより、飼育されているパンダの「存続可能な自立個體群」を確立するという目標を17年前倒しで達成し、個體群の創(chuàng)始個體の遺伝貢獻が過度に偏っているという狀況の改善も実現(xiàn)している。関連の成果は、華南トラなどの絶滅危懼種の保護にも応用し、中國の絶滅危懼種保護の水準向上につながると期待されている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年5月20日