一部メディアは最近、國(guó)務(wù)院が認(rèn)可した2015年起工のインフラプロジェクト300件の投資額が7兆元(約133兆円)を超えるとの報(bào)道を行っている。発展改革委員會(huì)は8日、この數(shù)字がどのように計(jì)算されたかわからず、海外メディアの記者の推算をもとにしたものかもしれないが、総投資額の統(tǒng)計(jì)は事実上不可能で、この投資額と2008年の4兆元(約76兆円)の財(cái)政出動(dòng)とは根本的に違うと説明した。新京報(bào)が伝えた。
▽発展改革委員會(huì)「財(cái)政支出の増加にあらず」
発展改革委員會(huì)は8日、投資プロジェクトの審査認(rèn)可制度改革の問題について記者會(huì)見を開いた。同委員會(huì)投資司の羅國(guó)三?副司長(zhǎng)はこの中で、総投資額の統(tǒng)計(jì)は事実上不可能であるとの見方を示した。プロジェクトは起工しているものもあれば準(zhǔn)備期間にあるものもあり、地域や地形によっても建設(shè)コストは異なり、具體的なプロジェクトまで見て分析しなければ、総投資額を計(jì)算することはできない。
羅氏によると、総投資額について語ることには意義はなく、今回の件は2008年の4兆元とは本質(zhì)的に異なる。今回は、新たな大量の財(cái)政投資による刺激ではなく、民間資本の積極的な投資參加の誘導(dǎo)であり、政策の方向性そのものが違う。
▽林毅夫「中國(guó)には投資成長(zhǎng)の資源が十分にある」
「新常態(tài)」(ニューノーマル)に入った中國(guó)経済は、何を駆動(dòng)力として成長(zhǎng)していくのか。世界銀行のチーフエコノミストを務(wù)めた北京大學(xué)國(guó)家発展研究院の林毅夫?栄譽(yù)院長(zhǎng)は米ニューヨークで現(xiàn)地時(shí)間7日、今後の中國(guó)経済が安定的な成長(zhǎng)を保持するには、引き続き投資を駆動(dòng)力としなければならないとの見方を示した。
林毅夫氏の推算によると、中國(guó)経済は今後15年から20年、8%の成長(zhǎng)を維持する潛在力を持っている。中國(guó)には投資のさらなる成長(zhǎng)を支える資源があり、多くのほかの発展途上國(guó)とは事情が異なる。
▽「投資駆動(dòng)論」には異論もあり
中國(guó)経済の成長(zhǎng)モデルに対しては、林毅夫は近年、「投資駆動(dòng)論」を繰り返し強(qiáng)調(diào)しているが、一部の學(xué)者はこれに異論を唱えている。例えば中歐陸家嘴國(guó)際金融研究院の劉勝軍?執(zhí)行副院長(zhǎng)は、林毅夫氏の観點(diǎn)に反対する文章を何度も発表している。劉勝軍氏によると、問題を解決する唯一の道は消費(fèi)を高めることであり、投資への過度の依存は、生産力過剰によるリスクにつながっただけでなく、所得分配の不均衡や環(huán)境汚染、腐敗、レントシーキングを引き起こす大きな原因となっている。
著名エコノミストの呉敬璉氏は、中國(guó)ではマクロ経済に問題が現(xiàn)れるごとに、いわゆる中國(guó)モデル、政府の大量の資源の動(dòng)員による市場(chǎng)救済措置が取られてきたが、これは「飲鴆止渇」(いんちんしかつ、毒酒を飲んで乾きを癒す)の方法でしかないと指摘している。(編集MA)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年1月12日