抗日戦爭ドラマ「烽火雙雄」の放送が6日、江蘇総蕓(バラエティー)チャンネルで始まった。同ドラマは劉國強の小説「日本人八路軍」を翻案したもので、抗日戦爭を舞臺に、八路軍の陳鉄拳(演:丁海峰)と日本人兵士?秋山太郎(演:矢野浩二)の2人が困難を乗り越え、共に戦う姿を描いている。南京日報が伝えた。
民政部(省)が今年発表した中國抗日英烈300人の名簿の中に、宮川英男さんという日本人が1人含まれている。反戦をかかげ、中國人のために対日作戦に參加し、命を落とした人物だ。日本軍の兵士から「日本人八路軍」へと身を転じた宮川さんの人生は、數奇な人生のように思われる。しかし実際のところ、抗日戦爭の中で中國人のために戦った日本籍の兵士は少なくなかった。彼らは中國人の友好的感情と、正義のために戦うという決意に心を動かされ、狹いナショナリズムの枠を飛び越えた。彼らの多くは日本に帰國した後、不當な扱いを受けながらも、中日友好を積極的に訴え続けた。「烽火雙雄」は、この「日本人八路軍」に焦點を當てたドラマだ。
ドラマの舞臺は抗日戦爭の末期。日本人兵士?秋山太郎は、中國にいる妹の智子を探すために入隊したが、丸腰の中國人捕虜の殺害を拒否したために日本軍の長官から迫害される。その後、仲間を助けるために兵営から逃げ出した太郎は、逃亡の途中で日本軍の無殘な殺戮行為を何度も目にし、日本の軍國主義に心から失望する。そんな時、八路軍敵工隊の陳鉄拳隊長、八路軍情報員の白慧に出會い、誤解や助け合いを経て、雙方は共に手を攜えて戦いに參加するようになる。
秋山太郎役を演じる日本人俳優の矢野浩二さんは、同作品の獨特な視點に惹かれたといい、「戦爭には反対なので、秋山太郎の考え方には共感できる。すぐに役に入ることができた」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年12月10日