人気韓流ドラマ「星から來たあなた」で有名になったスマホ用インスタントメッセンジャー「LINE」はこのほど、「LINE電話」と呼ばれる低価格IP通話サービスを発表した。LINEが発表した通話料金には中國の料金も含まれるため、同サービスが中國市場に進出すると噂されている。しかし政策の制限があるため、同サービスの中國進出はそれほど容易なことではない。京華時報が伝えた。
LINEは韓國IT企業NHNのスマホ用インスタントメッセンジャーで、このほどLINE電話と呼ばれるサービスを発表した。ユーザーはアンドロイド版のLINEを使い、固定電話?攜帯電話に電話を掛けることが可能で、その通話料金は通信事業者の通話サービスを大幅に下回る。
LINEが中國のサービス料金を発表したことを受け、LINE電話が間もなく中國市場に進出すると噂されている。しかし中國國內の電気通信事業の管理規定に詳しい人は、「LINE通話が使用するVoIP(Voice over IP)技術は、中國國內で使用制限を受ける」と指摘した。
中國モバイルネットワーク産業連盟の李易秘書長は記者に対して、「國內の電気通信事業の管理規定は、VoIPの制限を解除しておらず、通信事業者でなければ同技術を使い、ユーザーにIP電話サービスを提供できない」と語った。これはテンセントの微信(WeChat、中國版LINE)が現在すでに多くの機能を持っているにも関わらず、その通話がトランシーバーのように一問一答方式になっており、電話のような連続した通話が実現できていない理由だ。LINE電話が中國市場に進出した場合、同じ問題に直面する。
しかし李秘書長は、「LINE電話には融通を利かせ、中國に進出するチャンスがある。例えば微信のように、トランシーバーのような手段により、政策の制限の抜け穴を突くことができる。もしくは上海自由貿易區というチャンスを利用し、一定範囲內で試験的に提供することも可能だ」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月20日