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「中國の草」、世界への贈り物

人民網日本語版 2024年08月28日08:25

80歳を超える林占熺氏は過去半年で海外を4回訪れた。この中國の菌草技術の発明者は今年の元宵節(舊暦の1月15日、今年は2月24日)に、フィジーの菌草畑の近くに立ち講義を行った。夏の初めには長年働いたパプアニューギニアと、菌草技術で初めて國際的な賞を受賞したスイスを再訪し、技術応用及び産業発展の最新の考えを伝えた。8月上旬にはルワンダで若い栽培農家と収穫を迎えた。人々はキノコを抱え、満面の笑みを浮かべた。中旬にはエジプトの農業大臣に菌草技術による砂漠化対策の強みを紹介した。雙方は今後の協力について意見を交換した。中國青年報が伝えた。

林氏は、「彼らは皆とても喜んでいた。私はもう80歳になったのに支援してくれるとは思わなかった」と述べた。

林氏は數十年にわたり科學研究チームを率い、高収量、高品質、根系が発達し、痩せた土地や干ばつ、塩害?アルカリ性に強い、食用キノコの栽培で木材の代わりに最初に使用された草本植物「菌草」を選定?育成した。タンパク質を豊富に含み、成長が速く適応性が高いため、家畜の飼料としても広く用いられている。

林氏は6月末にジュネーブの國際會議に出席し、発言の中で次のエピソードを振り返った。新世紀の初めに、當時福建省の省長だった習近平氏の働きかけと支援を受け、世界初の菌草科學実験室が福建農林大學で創設されたのだった。

林氏は1992年10月、第20回ジュネーブ國際発明展に參加するため初めて海外に出た。菌草技術という新しい學際的研究がジュネーブで高評価され、林氏にとってのサプライズとなった。當時の國際評価委員會はこの新技術の応用の強みについて、「最も合理的」「最も経済的」と評価した。林氏が福州に戻る前に、技術を導入したいと海外から連絡が入った。林氏には、「菌草技術は貧困者支援として誕生したもので、貧困者支援に寄與しなければならない」という信念があった。

今年8月上旬にルワンダで開催されたアフリカ地域菌草技術研修會で、林氏は自分の教え子であり、ルワンダ初の菌草プロジェクトコーディネーターである女性アグネス?アインカミエ氏と會った。アインカミエ氏は2007年に大學を卒業し、初めて中國の菌草専門家と出會うと、発展の道を見つけた。

「中國の専門家は非常に勤勉で、仕事が非常にハイペースだ」。アインカミエ氏は學習と実踐の中で、徐々に「中國のリズム」に適応していった。中國の専門家と毎日肩を並べて働くことに刺激された?!缸瞍庑窑护坤盲郡韦?、多くの人を支援できることだった。菌草技術は大好評で、特に女性や若者は研修を受けた後に生計と活路を見つけた。収入が倍以上増加した人もいた」という。

エジプト農業科學アカデミーのファシー教授は今月15日、17歳の息子を連れカイロの林氏を訪問した。林氏はファシー氏にとって「父親のような指導教員」だ。ファシー氏は1995年に福州市で第1回菌草技術國際研修會に參加し、海外第1陣の中堅技術者になった。林氏は今回カイロを視察し、エジプト農業科學アカデミーは協力深化を続けると積極的に表明した。

菌草技術國際研修會は現在まで約350期開催され、1萬4000人以上の育成を行っている。菌草技術は18言語に翻訳され、世界で広がり続けている。発展途上國で「菌草は個人の成長を支援するほか、新興産業としても発展し続けている」ことは、林氏にとって最も喜ばしいことだ。林氏は今年2月にフィジーで講義を行った際に、太平洋諸國を含む発展途上國の気候変動への対応に向けてより多くのソリューションを模索しようとして、菌草技術を塩性?アルカリ性土壌の対策に応用するという科學研究の課題も持ち込んでいた。「実験結果は理想的だった」と林氏。

林氏はジュネーブで、世界各國からの出席者に「菌草技術が歩んだ道は、人々の貧困脫卻の道、中國が世界に貢獻する道であり、人類の近代化の道における新たな模索の道でもある」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年8月28日

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