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新疆の野生動植物を守るデジタル技術

人民網日本語版 2024年05月08日14:55

高い山に立つ「雪山の隠者」と呼ばれるユキヒョウの姿が、赤外線カメラによってはっきり浮かび上がる。千里を飛ぶ渡り鳥の移動ルートが、衛星によって鮮明に記録される。灌木林では、AI(人工知能)顔認証によりビーバーを正確に見分けることができる……。天山網が伝えた。

新疆維吾爾(ウイグル)自治區はデジタル技術の野生動植物保護における応用のイノベーションを強化し、衛星追跡、赤外線カメラによるモニタリング、ドローン、動畫による監視、リモートセンシング、野外巡回保護アプリなどの現代情報技術を利用し、野生動植物スマート保護體制を徐々に構築し、科學技術の力で野生動植物の多様な美を守っている。

新疆天山天池景勝地大東溝エリアで今年4月に撮影されたユキヒョウの「穴掘り」の動畫が広く注目された。映像では、數頭のユキヒョウは斜面の頂上で適切な場所を選ぶと、後ろ腳で地面を何度か蹴り、そして悠々と離れていった。「穴掘り」はユキヒョウが縄張りをマークするための行為だ。ユキヒョウの知られざる一面が動畫によって明らかになった。

ほかにも、4月8日、新疆阿爾泰山國有林管理局富蘊分局は、冬に設置した赤外線カメラを回収した際に、ユキヒョウなど複數の國家保護動物の鮮明な映像を確認した。同エリアでユキヒョウの映像が撮影されたのは2年連続。撮影された動物の數を比較することで、野生動物が年々増加していることが分かる。森林地帯の効果的な管理?保護は、野生動物を守っている。

中國科學院新疆生態?地理研究所の馬鳴研究員は、「動畫や畫像でユキヒョウなどの野生動物の姿が見られたのは、赤外線カメラが野生動物のモニタリングで広く応用されているからだ。赤外線カメラには、自動で撮影し野生動物への干渉がないという利點があり、現在すでに野生動物をモニタリングし研究するための重要手段になっている」と述べた。

地上に科學技術の手段があるだけでなく、宇宙の衛星や空のドローンも新疆スマート野生動植物保護體制の一部になっている。

新疆羅布泊野生ラクダ (フタコブラクダ)國家級自然保護區には、中國1級重點保護野生動物の野生ラクダが生息している。保護區はここ數年、科學研究?モニタリングを積極的に実施し、「宇宙?空?地上」一體化モニタリング體制を構築している。宇宙では衛星測位により、衛星追跡首輪を裝著した26頭の野生ラクダの追跡を行い、その活動範囲と移動の習性を把握する。空ではドローンにより巡回保護の効率を高め、各種違法犯罪行為を速やかに発見し、野生ラクダ及びその生息地環境への妨害を防ぐことができる。保護區は現在すでに野生ラクダの全方位にわたる全プロセスのモニタリング?追跡を実現している。野生ラクダの成長、繁殖、移動などの狀況をすべて把握できる。

鳥の換羽狀況、年齢、性別、體脂肪率を記録し、衛星追跡裝置を裝著する……。中國の重要な野生鳥類生息地である博斯騰(ボステン)湖で、全國鳥類環志センターの専門家が鳥に衛星測位裝置を取り付け、渡り鳥の移動、分布、季節的な移動、群れの構造などの狀況をより良く理解?研究する。衛星測位裝置はバックグラウンドに持続的かつ定期的に位置情報を送り、渡り鳥の移動ルートマップをはっきりと示し、渡り鳥の移動ルート、休憩地點、移動時間の研究に科學的データ分析を提供する。

卡拉麥里の広大な荒野で、ノウマの位置が指揮センターの巨大ディスプレイにリアルタイムで表示される。保護區の奧深くで待機しているドローンは指揮センターの指示を受けると自動で離陸し、巡航する。保護區の広い範囲の野生動物の追跡、火災モニタリング、緊急処置を実現し、保護區の空中生態感知能力を高めている。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年5月8日

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