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綿花の莖が最新の研究で高価値製品に

人民網日本語版 2024年06月24日15:26

中國農業科學院の20日の発表によると、同科學院綿花研究所綿花分子遺伝改良イノベーションチームは綿花の莖を生物材料とする研究の最新の進展を系統的に総括し、ターゲティング転化プランと経済的で実行可能な実施案を掲げ、綿花の莖の高価値利用と産業化発展に指導と參考を提供した。関連する研究成果はこのほど、「Renewable and Sustainable Energy Reviews」に掲載された。科技日報が伝えた。

中國の2023年の綿花生産量は561萬8000トンで、それにより生じた莖は約2800萬トン。ところが現在、綿花の大半の莖が直接畑に戻されるか野焼きされ、資源の浪費や環境汚染などの問題が生じている。

論文の連絡著者で、中國農業科學院綿花研究所研究員の李付広氏は、「綿花の莖は主にセルロース、ヘミセルロース、リグニンでつくられる。これらの成分は生物材料と生物化學品、生物燃料などの高価値製品に転化できる。しかし綿花の莖の成分や、莖による高価値製品の合成が直面している挑戦や対策については研究が少なく、高価値利用の新たな方針を掲げる必要がある」と述べた。

この研究は綿花の莖の化學構造を系統的に説明し、莖を生物材料と生物化學品、生物燃料という3種類の高価値製品に合成する研究の進展について系統的に総括した。また研究者は異なる転化方法を対比することで、綿花の莖の価値を最も高めるプランを掲げた。例えば綿花の莖で生物板材を製造し、莖の皮でセルロース材料を作り、熱化學法プロセスで莖を生物燃料に合成するなどがある。さらに同研究は各転化事例の経済?技術分析を行い、各種製品を結びつけた手段で綿花の莖の利用の経済性と実行可能性を高める方針を掲げた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年6月24日

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