若者がネットで買(mǎi)う「心のサポート」 自習(xí)監(jiān)督員や活入れ役など
今年の夏休み、王暁宇さん(22)は「バーチャル自習(xí)室」で勉強(qiáng)し始めた。ここでは、同い年の100人以上の仲間と一緒に勉強(qiáng)することもできるし、「自習(xí)監(jiān)督員」と動(dòng)畫(huà)でつながってマンツーマンで自習(xí)の監(jiān)督をしてもらうこともできる。「中國(guó)青年報(bào)」が伝えた。
王さんは、「大學(xué)院の試験を受ける予定だが、夏休みに家にいるとだらだらしたり怠けたりしてしまうので、淘寶(タオバオ)で『クラウド監(jiān)督員』を見(jiàn)つけて、自分の學(xué)習(xí)狀況をオンラインで監(jiān)督してもらうことにした。怠け癖を徐々に克服している」と話した。王さんは監(jiān)督員に學(xué)習(xí)計(jì)畫(huà)を細(xì)かく伝え、毎日必ず監(jiān)督してもらうチェック體制をスタートしたという。
「穏やかなタイプと厳しいタイプとどちらがよいですか?」、「論文はどうなりましたか?」、「資料を読む時(shí)間が來(lái)ました」……監(jiān)督員はこんな風(fēng)に音聲やテキストでチェックを行い、怠けたり、眠ったり、ゲームで遊んだりして課題が終わっていなければ、「活を入れる」役割も擔(dān)う。
若者が求めるのは、操作が簡(jiǎn)単ですぐに覚えられることだけではない。彼らは「寄り添ってくれる感じ」や「雰囲気」をより強(qiáng)く求めている。王さんによると、「自分を律する力が弱い人にとって、怠けたくなった時(shí)に、學(xué)習(xí)のパートナーや監(jiān)督員がすぐに介入してくれるのはありがたい。上に引き上げてもらっているような感覚で、すぐに力がわいてくる」と言う。
それだけではなく、感情面に価値を見(jiàn)いだす若者たちはさまざまな新しいスタイルのバーチャル商品を生み出し、「癒やし経済」という獨(dú)自の産業(yè)が生まれた。「心のはけ口になる木のうろ」という意味の「情感樹(shù)洞」や「戀愛(ài)でいっぱいの頭に活を入れる」という意味の「罵醒戀愛(ài)脳」など、わずかなお金で購(gòu)入可能な心を整える「商品」がますます増え、ひいては若者の「副業(yè)」の新たな選択肢にもなっている。
姜楠さん(27)は昨年、若者の中に心が亂れてもどうしたらいいかわからない人がいることに気づき、「罵醒戀愛(ài)脳」サービスを提供するEC店舗を開(kāi)設(shè)した。「戀愛(ài)にまつわる商品一つ一つの開(kāi)発背景には、癒やしを感じてほしいという溫かい気持ちがある」と言う。
姜さんは、「うちのサービスは、若い人に向けて精神的に消耗しないようにと伝えること、彼らにポジティブで楽観的な生活態(tài)度を身につけてもらうことが目的だ。注文が多い時(shí)は、100人以上の消費(fèi)者にサービスを提供し、月の売り上げが1萬(wàn)元(約20萬(wàn)円)前後になる。心のはけ口役になる『アドバイス役』のほとんどは、現(xiàn)役の大學(xué)生かダブルワークの社會(huì)人だ」と言う。
姜さんは、「現(xiàn)代の若者は勉強(qiáng)や仕事、生活のストレスに直面しており、ネガティブな感情を抱きやすい。それにともなって、心理的なストレスの解消や心の健康の問(wèn)題に対する若者の注目度が高まっている。さらに、若者が匿名のネットワークでの社交スタイルに慣れていることもあって、このビジネスが生まれた」という見(jiàn)方を示す。
劉琳さん(20)はこれまで何度も「心のはけ口」を求めて「情感樹(shù)洞」のサービスを購(gòu)入したことがあり、「心がだめになりそうな時(shí)、自分が苦しい狀態(tài)にあることは本當(dāng)に誰(shuí)にも知られたくない。でも、1人で泣いているのはとても孤獨(dú)で、お金を払ってでも誰(shuí)かに側(cè)にいて欲しくなる。『心のはけ口』を得るためにお金を払うのは、自分で自分を救うのに似ている」という。
心理學(xué)の専門(mén)家によれば、こうしたバーチャル商品は若者に寄り添う人を提供し、不安を解消し、ポジティブな心理的アドバイスを與えるものだ。もちろん、こうした商品の「生産」に対して専門(mén)家は注意も促しており、「情感樹(shù)洞」のようなタイプの商品は標(biāo)準(zhǔn)化と製品力という點(diǎn)で長(zhǎng)期的な運(yùn)営が必要だと指摘する。盲盒(ブラインドボックス)を開(kāi)けるように、どんな「アドバイス役」と出會(huì)うか、運(yùn)を天に任せるようなものはだめだという。前出の劉さんについて言えば、これまで彼女の「アドバイス役」になったのは文學(xué)専攻の學(xué)生、心理學(xué)専攻の學(xué)生、心理カウンセリングを長(zhǎng)年手がけてきた女性で、とてもラッキーだったと言えるだろう。こうしたラッキーなケースもあるが、バーチャル空間の「心のはけ口」になっているのは、実際には生身の人間であることをしっかり認(rèn)識(shí)していなければならない。個(gè)人情報(bào)を明らかにしすぎたり、気軽に送金したり、オフラインで実際に會(huì)ったりすることは特に避けなければならない。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年8月14日
注目フォトニュース
関連記事
- 胡同モチーフのお菓子など中國(guó)の老舗が打ち出す新商品が大人気に
- 「マッサージVSバー」 中國(guó)の若者の間ではマッサージに軍配
- 中國(guó)で「シティウォーク」が大人気に 若者がスローなスタイルを好むワケは?
- 中國(guó)の可愛(ài)いものを版畫(huà)で紹介する丁未堂さん
- 「いろいろ」が集まる場(chǎng)を提供する「乾坤空間」
- 夏の北京中軸線
- 博物館に行って「じわじわくる文化財(cái)」を探すのが中國(guó)で人気に
- 中國(guó)の若者の間で街歩き観光「シティウォーク」が人気に
- 新聞広告で「結(jié)婚報(bào)告」が中國(guó)の若者の間で人気に
- 考古學(xué)や文化財(cái)修復(fù)といったニッチな學(xué)科が若者の間で人気に
掲載された記事、寫(xiě)真の無(wú)斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn