38.6%、これは世界銀行が最新の報告の中で発表した中國の2013年から2021年までの世界経済成長への平均寄與度だ。そしてこの數字は主要7ヶ國(G7)の寄與度の合計を上回っている。中國は世界経済成長の重要な牽引役として、その経済には強靱さと活力がみなぎり、世界中の注目を集めている。
最新のデータによれば、今年第3四半期(7-9月)の中國GDPは前年同期比で3.9%増加し、成長率は第2四半期(4-6月)を大幅に上回った。米経済紙「ウォール?ストリート?ジャーナル」の報道によれば、中國経済の第3四半期の成長率は第2四半期を大幅に上回り、市場の期待も上回ったという。
53兆9千億元(1元は約20.2円)から114兆4千億元へ、これは2012年から2021年までの中國経済規模の飛躍的な成長を示す數字であり、中國経済は今や世界2位をキープしている。
6.6%!これは2013年から2021年までの中國経済の年平均成長率だ。この數字は同期の世界平均の2.6%を大幅に上回り、また発展途上國?地域の平均の3.7%も上回るものだ。
この10年間、中國経済の構造調整が著実な成果を上げた。中國製造業の付加価値額が世界に占める割合は22.5%から30%近くへと上昇し、ハイテク製造業と設備製造業が全國の一定規模以上の工業企業(年売上高2000萬元以上の企業)の付加価値額に占める割合は2012年の9.4%と28%から、2021年の15.1%と32.4%に上昇した。最終消費支出の経済成長に対する寄與度は21年は65.4%に達し、12年に比べて10ポイント上昇して、消費は経済成長の1番目の原動力になった。固定資産投資の年平均成長率は9.4%に上り、経済の安定的な運営を効果的に支え、経済成長の促進と供給構造の最適化における重要な役割が絶えず強化されてきた。
この10年間、中國がグローバルバリューチェーンのミドル?ハイクラスへと加速的に前進するにつれて、注目される國の代表的な製品が次々に登場した。「天問1號」は火星著陸に成功、「嫦娥4號」は初めて月の裏側を探査、時速600キロメートルで走る磁気浮上交通システム(リニアモーターカー)がラインオフ、國産大型旅客機「C919」は運航に必要な安全認証の型式証明を取得したなど、メイド?イン?チャイナはその力強い確かな実力は日増しに高まっている。
英オックスフォード大學技術?管理発展研究センター(TMCD)のセンター長を務める英國學士院會員の傅暁嵐氏は、「政府と市場という2つの『駆動裝置』を備えた中國のイノベーション発展の道は、過去10年間の中國経済の発展に絶えず新しい原動力を注入し、また他國の手本にもなった」との見方を示した。
この10年間、中國國民の平均所得は新たな飛躍を遂げた。21年の平均國民総所得(GNI)は1萬1890ドル(1ドルは約146.2円)に達し、12年の2倍になった。世界銀行が発表した平均GNIランキングでは、中國の順位は12年の112位から44位上昇して21年は68位になった。
この10年間、中國の高いレベルの対外開放が著実に推進されてきた。中國は今では140を超える國?地域の主要貿易パートナーで、世界1位の物品貿易大國だ。年間の実行ベース外資導入額は7千億元あまりから1兆1500億元に増加し、対外投資のストックは6千億ドル足らずから2兆7千億ドル超へ増加した。中國はこれまでに149ヶ國、32の國際機関との間で「一帯一路」(the Belt and Road)の共同建設をめぐる協力文書200件以上に調印した。中國と歐州20數ヶ國を結ぶ國際定期貨物列車「中歐班列」の運行本數は増加を続け、國際産業チェーンの安定とスムーズな流れを維持した。経済グローバル化が逆流に直面する狀況の中で、中國は中國國際輸入博覧會をはじめとする経済貿易関連のイベントの開催を相次いで成功させてきた。
より開放的な中國が、世界経済の中でますます重要な役割を果たしている。21年の中國の國內総生産(GDP)は世界に占める割合が18.5%になり、12年に比べて7.2ポイント上昇した。中國はグローバル物品貿易世界1位の地位をますます確かなものにし、世界の物品貿易に占める割合は12年の10.4%から21年の13.5%に上昇した。人民元は16年に國際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)を構成する通貨バスケットに正式に組み込まれ、グローバル貿易の決済に占める割合が上昇し続けている。中國國債はブルームバーグ?バークレイズ、JPモルガン?チェース、FTSE Russell(フッツィー?ラッセル)などのグローバルインデックスに相次いで組み込まれた。18年から21年までの間に、海外資本が保有する中國國內の株式や債券の純増額は累計7千億ドルを超え、年平均成長率は34%だった。
この10年間の質の高い発展によって、中國経済は世界経済のエンジンの地位をますます確かなものにし、國際社會で幅広く評価された。ブラジルの経済學者ロニー?リンス氏は、「私たちは重大な國際問題と世界経済に対する中國の參加と寄與から離れることができない」と評価した。
世界経済フォーラムのボルゲ?ブレンデ総裁は中國経済の中長期的な見通しを楽観視している。ブレンデ氏によれば、これからの中國経済の安定成長は中國自身に関わることであるだけでなく、世界経済の成長推進に対しても極めて重要な意義を持つことだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年10月28日