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中國のチームが音聲で痛みを緩和する科學的メカニズムを発見

人民網日本語版 2022年07月12日16:04

研究者は早くも1960年に、音聲によって痛みを軽減できることを発見していたが、この現象の科學的なメカニズムは依然として不明だった。このほど中國科學技術大學の張智教授のチームが中國內外の複數の科學研究チームと協力し、その鍵となる要素及び神経メカニズムを解明した。新華社が伝えた。

科學研究チームは足に炎癥を起こしているマウスに3種の異なる音聲、それぞれ穏やかな音楽、不協和音、ホワイトノイズを聞かせた。その結果、この3種の音聲を低音量で再生するとマウスの痛みを効果的に緩和できるのに対し、音量を上げると効果が顕著でなくなることが分かった。

論文の筆頭著者で、中國科學技術大學特任副研究員の周文傑氏は、「実験では、音量が環境音を約5デシベル上回ると痛み止めの効果が最も顕著で、10デシベルに達すると効果が弱まった。さらに音量を上げると効果がほぼなくなった」と述べた。

低音量の音聲がマウスの痛みを緩和するメカニズム。(畫像提供は中國科學技術大學の研究チーム)

研究者はウイルスを神経トレーサーにし、マウスの聴覚野出力の全脳追跡を行った。その結果、聴覚野の神経細胞が體性感覚視床に大量に投射されるが、低音量の音聲によりこの投射を抑制できることが分かった。國際的に有名な學術誌「サイエンス」がこのほど、同成果を発表した。

周氏は、「マウスはこのような結果だったが、人の脳のメカニズムはそれ以上に複雑であるため、人の痛みを緩和する音聲の効果についてはさらに研究を深める必要がある」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年7月12日

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