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認知癥の祖母同伴で大學進學を決めた女子大生 広東省

人民網日本語版 2021年08月25日16:20

広東省茂名市に住む黎海堅さん(18)は9月から大學に進學する。そんな彼女は、認知癥のおばあちゃんを実家に置いたまま進學できないと、大學に同伴することを決意した。そして、「私が戻ってきた時に、おばあちゃんがいなくなってしまっているのが怖いから」とその理由を語った。そんなおばあちゃん思いの彼女に、多くの人が感動を覚えている。中央テレビニュースが報じた。

「育ててくれたおばあちゃんを、今度は私が最後まで世話する」

黎さんの両親は出稼ぎ労働者だったため、彼女は生まれるとすぐに実家に預けられた。黎さんが2、3歳の時に、父親が病気で亡くなった後、母親が再び家に帰ってくることはなかった。そんな彼女はおばあちゃんに育てられ、大きくなった。

黎海堅さんとおばあちゃん(畫像は黎さんが提供)。

それからというもの、黎海堅さんとおばあちゃんは互いに寄り添うように暮らし、貧しいながらも、安穏な日々をおくってきた。今年、黎さんは大學に合格。しかし喜びと同時に彼女の心を占めたのは、「大學に通うようになったら、認知癥のおばあちゃんはどうなってしまうんだろう」という不安な気持ちだった。

認知癥を患っているおばあちゃんは、孫の黎さん以外を認識することができないため、「私がいないと、おばあちゃんはとても不安になり、食事だけでなく、眠ることすらできなくなってしまう。いつどこかに行ってしまうかわからないので、私が戻ってきた時に、おばあちゃんがいなくなってしまっているのが怖い」と話す。

色々考えた挙句、黎さんは、おばあちゃんを同伴して大學に進學することを決めた。そうすれば、勉強しながらおばあちゃんの世話をすることもできるからだ。黎さんは、「おばあちゃんが私を育ててくれたので、今度は私がおばあちゃんを最後まで世話したい」と話す。

大學が特別に配慮して個室を手配

おばあちゃん思いで、しっかりした黎さんのこの決心に多くの人が感動し、次々と救いの手を差し伸べている。進學先の大學は、黎さんがおばあちゃんと一緒に住めるようにと特別な配慮を行い、寮の1階にある個室を手配。さらに生活に必要となる日用品も準備し、提供した。

また、ある地元企業も黎さんの3年分の大學の授業料や雑費、生活費として、計約8萬元(1元は約16.95円)を援助することを約束した。

黎さんは今の最大の願いは、おばあちゃんの世話をしながら、勉強もしっかりして、學業で成果を収めることだとしている。

ネットユーザーからは、黎さんに數多くの「いいね!」のほか、「おばあちゃん思いのやさしい女の子」と稱賛する聲が次々と寄せられている。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年8月25日

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