貴州省雷山県大塘鎮新橋村のミャオ族の集落である苗寨には、珍しくも実用的な「水上穀倉」が今なお數多く殘っている。水上穀倉を建てるミャオ族の伝統には400年以上の歴史がある。これらの穀倉は全て集落中心部の池の中央に建てられ、釘を使わぬ木造ほぞ継ぎ構造で、數本の柱が支えている。
穀倉群は整然と並び、各穀倉は面積が25平方メートル、高さが3.5~4メートルほど。高床式の「吊腳樓」で臺石上の6本の木柱が支え、水面より1.5メートルの高さから床や板壁を張り、瓦や杉の皮の屋根を設けている。各穀倉には約5000キロの穀物を貯蔵できる。村民によると、ネズミや蟲を寄せつけず、火災や盜難を防ぐことができるのが水上穀倉の優れた點だ。水上穀倉は1ヶ所に集まっており、常に村人の目があるため、盜難が起きたことはない。水上にあるためネズミや蟲に食い荒らされることもない。穀倉の下では村民が魚やアヒルを育て、収入を増やすこともできるという。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年4月15日