春節(舊正月、今年は2月12日)の前日で大晦日に當たる今月11日夜、約100年前に海外に流出していた山西省?天竜山石窟の第8窟北壁の仏像の頭部が、2020年に中國に返還された100點目の文化財として、中央広播電視総臺の春晩(春節を祝う中國の國民的年越し番組)に登場。新春を祝う中國の人々を喜ばせた。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
畫像は中國國家文物局が提供(撮影?羅征)。
石仏の頭部は1920年代初めに盜まれ、海外に流出していた。中國國家文物(文化財)局などの関連當局の努力が実り、在日華僑の張栄さんが無償で中國に贈呈し、昨年12月12日に、日本から中國に返還された。
在日本中國大使館の楊宇公使(寫真中央)が見守る中、贈呈のための書類にサインする石永菁文化參事官(寫真右)と張栄さん(畫像は國家文物局が提供)。
飛行機で輸送される仏像の頭部(畫像は國家文物局が提供、撮影?王卓然、馬孝辰)。
仏頭の大きさは奧行き33.7センチ、幅30.4センチ、高さ44.5センチで、重さは55.5キロ。今年の春晩で中國全土の視聴者に披露された後、翌12日から、北京魯迅博物館で3月14日まで展示される計畫だ。
外村太次郎の「天竜山石窟」図版35(第8窟北壁龕內仏像、寫真左)と天竜山石窟第8窟北壁仏龕主尊仏像の現狀(寫真右、畫像は國家文物局が提供)。
天竜山の仏像の頭部が展示されて以來、博物館には多くの見學者が訪れており、事前予約はほぼ毎日いっぱいの狀態だ。人気が高まっているため、博物館は今月23日から、1日當たりの受け入れ數を、それまでの750人から2倍の1500人に引き上げて対応している。
天竜山第8窟の外観(畫像は太原市天竜山石窟博物館が提供)。
北京魯迅博物館の入館時間は午前9時から午後4時(最終入館時間は午後3時半)までで、定休日は月曜日(祝祭日を除く)。3日前から、博物館の微信(WeChat)公式アカウントで予約が可能だ。その後、予約した時間に行って、身分証明書を提示し、健康コードをスキャンし、體溫に異常がなければ入場することができる。予約した時間を過ぎると入館できないので注意が必要だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年2月24日