中國の広州美術(shù)學(xué)院の馮峰教授が先ごろ発表した「鴨兎元旦」というタイトルのイラスト作品が「ミッフィーにそっくり」で、「パクリではないか」との疑惑が上がっていたことについて、ミッフィーの微信(WeChat)公式アカウントは今月6日、「ミッフィーと『鴨兔元旦』の共同聲明」を発表した。
馮峰教授の作品(左)とミッフィー
聲明は、「広州美術(shù)學(xué)院の馮峰教授は既に、進(jìn)んで議論の的となっている作品を『ミッフィー』の著作権を持つMercis BV社に委ねた。展覧イベントの主催者も展示を繰り上げて終了させ、議論の的となっている作品を、今後の展示イベントや商業(yè)活動において一切使わない事で、それぞれが同意した」としている。
1月15日、展示されていた馮教授の作品「鴨兔元旦」がオランダの國寶級キャラクター?ミッフィーに酷似しており、「パクリではないか」と疑惑の聲が上がって議論の的となり、たちまち微博(ウェイボー)の検索ランキングにもランク入りした。その後、多くのアート界の関係者がその議論に參加するようになり、「これはあからさまなパクリ。ミッフィーにアヒルのくちばしを加えただけ」とする人がいる一方で、「馮教授の作品は、ポストモダンのアーティストが好む脫構(gòu)築のようで、故意に議論を巻き起こしている。『鴨兔』を使って、社會がアートのオリジナル性をめぐるという問題について考えるよう促している」といった意見も寄せられていた。
1月16日午後8時、馮教授は微博で、「アート創(chuàng)作というのは一種の社會研究で、私たちにとって馴染みある全ての商業(yè)マークは公共の知識、情報であり、全てがアート創(chuàng)作の語彙となる」とのコメントを発表していた。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年2月7日