2020文昌國際航空航天フォーラムが25日、海南省海口市で開催された。國家航天局の許洪亮秘書長はフォーラムで、「先日の探査機『嫦娥5號』の打ち上げ成功を踏まえた上で、中國はさらに嫦娥6?7?8號などの月探査任務を次々と実施する。また現在、國際月科學研究拠點の建設を計畫している」と述べた。人民網が伝えた。
中國月探査事業は2004年に立案?実施され、「周回?著陸?帰還」という3ステップの戦略計畫が確定された。嫦娥1號から4號までの任務の成功により、1?2ステップがすでに完了している。探査機「嫦娥5號」は今月24日、中國文昌航天発射場から打ち上げに成功した。月のサンプル採取?帰還任務を実施し、最終ステップである「帰還」を実現する見通しだ。
惑星探査では、火星探査機「天問1號」が7月23日に打ち上げられ、來年5月に火星軟著陸を実施する見通しになっている。許氏は、「中國は將來的に、小天體探査、火星サンプル採取?回収、木星系及び惑星間通過探査任務を実施する」と述べた。
「我々は月?火星探査任務で幅広い國際協力を展開した。また各國際宇宙機関が中國の將來的な月?深宇宙探査協力に加わることを歓迎する」。許氏によると、國際協力において、國家航天局は現在44カ國の宇宙機関及び4つの國際機関と、140件以上の宇宙協力文書に署名している。また、18の宇宙協力メカニズムを構築。さらに、國連宇宙空間平和利用委員會(COPUOS)など18の國際機関の事業に深く関與している。
許氏は、中國は大型キャリアロケット「長征9號」及び再使用型宇宙往還機を重點的に発展させ、宇宙進出力をさらに高めると表明。さらに、「宇宙事業発展は輸送面を先行させる。宇宙輸送システムは宇宙事業発展の礎だ。我々は関連部門と中國宇宙輸送システムの発展ロードマップを策定中だ。また次世代キャリアロケットの汎用化?シリーズ化?パッケージ化発展を積極的に推進し、キャリアロケットの高度化とモデルチェンジを実現する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月27日