國連創設から今年で75年になる。1945年6月26日、50か國の代表が米サンフランシスコに集い、重要な文書である「國連憲章」に署名した。中國は最初に署名した國の一つだ。それから75年間、國連安保理常任理事國として中國は約束を誠実に守り、終始一貫して國連憲章の趣旨と原則を厳守しただけでなく、國連の発展のために際立った貢獻を果たしてきた。(文:賈平凡?本紙論説員。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
近年中國はグローバル?ガバナンスに関する一連の新たな理念、新たな主張、新たな構想を打ち出し、國際社會と國連も前向きに応じてきた。「一帯一路」イニシアティブ、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則、「ターゲットを絞った貧困支援」といった理念は國連の文書に繰り返し盛り込まれ、グローバル?ガバナンスと世界の平和的発展のために中國の知恵を提供してきた。このうち、中國の知恵の集大成が人類運命共同體という理念だ。
この理念は國連憲章の精神的內包をはっきりと示すものだ。人類運命共同體を構築する目標は、平和が永続し、普遍的に安全で、共に繁栄する、開かれた包摂的で、クリーンで美しい世界を構築することにある。これはこの時代における國連憲章の反映であり、國連創設の最初の志を満たしており、中國と世界の人々の根本的利益にかなう。
この理念は人類共通の試練に対処するための世界の正しい道だ。現在人類は多くの共通の試練に直面し、新たな十字路に立っている。保護主義、一國主義といじめ行為が臺頭し、特定の國や政治勢力は「責任転嫁」「他國の切り離し」「國際組織からの脫退」を急ぎ、國際協力を破壊し、イデオロギーと社會制度の対立を引き起こそうとし、世界を危険な狀況に陥れている。協力と対立、多國間主義と一國主義、開放と閉鎖の競爭において、中國は多國間協力制度を維持し、グローバル?ガバナンス體制の改革を推進し、國連を中心とする國際體制を守るために重要な役割を果たしてきた。これと同時に、人類運命共同體という理念は國連という多國間の舞臺を通じて、全世界にあまねく伝わり、混沌と疲弊の中にある世界に光明と希望をもたらしている。
理念よりも重要なのが行動だ。「一帯一路」やアジアインフラ投資銀行(AIIB)など國際協力プラットフォームを構築し、アジア太平洋経済協力會議(APEC)やG20など多國間協力プラットフォームに積極的に參加する。気候変動に関するパリ協定に率先して署名し、これを批準し、500件余りの國際條約に加盟する。國連の枠組みの下で、中國は「常に世界平和の建設者、世界発展の後援者、國際秩序の擁護者である」という厳粛な約束を全力で実踐している。新型コロナウイルス感染癥が世界中で猛威を振るうという厳しい試練を前に、中國は交連の発起した世界人道対応計畫に積極的に呼応し、新中國成立以來最も時期が集中し、広範な緊急人道行動を起こした。
今や國連は再び體制を整えて出発しようとしている。全世界に目を向けると、國際情勢は見失った責任感と行動を取り戻すことを求めている。人類運命共同體の構築、中國の理念には計り知れない期待が寄せられている。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年9月21日