香港國際空港の北側にある大型展示施設?香港アジア國際博覧館（アジアワールドエキスポ）の1號館がこのほど、「方艙醫(yī)院（臨時醫(yī)療施設）」に転用され、今月1日に正式に運用を開始し、同日正午から新型コロナウイルス感染患者の受け入れを始めた。展示施設として使われていたこの場所が今、香港地區(qū)の新型コロナウイルスとの闘いに、希望を與えている。新華社が報じた。

臨時醫(yī)療施設に転用された香港アジアワールドエキスポ（8月1日撮影?呉暁初）。

香港特別行政區(qū)の林鄭月娥（キャリー?ラム）行政長官は先ごろ、「現在、香港地區(qū)の新型コロナウイルス感染狀況は、1月以來最も深刻で、大規(guī)模流行のリスクが日に日に高まっている。香港病院管理局（Hospital Authority）傘下の公立病院は既にキャパシティーオーバーとなっており、一部の感染者はすぐには入院できない狀態(tài)」と明らかにしていた。

そのため、軽癥患者を受け入れることができる臨時醫(yī)療施設の設置が急務となっていた。同施設は、主に18歳から60歳までの患者を受け入れる。キャパシティーに限りがある病院は、60歳以上の患者、または深刻な慢性疾患を抱える患者を優(yōu)先的に受け入れるという。

1日に同施設を取材すると、 病床數は500床で、患者一人當たり約9平方メートルの獨立した空間が設けられていた。各病床は3方向に衝立が設置されているものの、吹き抜けとなっており、衝立には透明の窓ガラスも設けられ、患者の様子を確認できるようになっている。

香港アジアワールドエキスポに設けられた臨時醫(yī)療施設のレントゲン室（8月1日撮影?呉暁初）。

香港病院管理局の梁明看護師長によると、患者は施設の中で自由に活動できるものの、サージカルマスク著用が義務付けられている。また、醫(yī)療従事者は施設に入る時に必ずN95マスク、フェースシールドを著用し、防護服を著用しなければならない。

ウイルスが空気を通して拡散するのを防ぐために、臨時醫(yī)療施設には、簡易陰圧裝置となる高性能空気フィルターが各所に設置されている。瑪麗病院のシニア看護主任?黃淑貞氏によると、同施設には、醫(yī)師、看護師などの醫(yī)療従事者が、朝晝晩の三交代制勤務の24時間態(tài)勢で治療に當たっている。醫(yī)療従事者の多くが、自ら志願して來た香港の各病院の醫(yī)療従事者となっている。

防護対策を説明する醫(yī)療従事者（8月1日撮影?呉暁初)。

臨時醫(yī)療施設には、薬局、レントゲン室、多くの血圧計、検體収集箱などの醫(yī)療施設のほか、トイレ31ヶ所、移動シャワールーム5ヶ所、さらに、多くの消毒手洗い臺、テレビがある公共活動エリア2ヶ所などが設置され、患者が基本的な生活を送ることができるようになっている。そして、毎日、専門のスタッフが食事や薬を患者に配付することになっている。（編集KN）

臨時醫(yī)療施設の內部の様子を映しだした液晶畫面（8月1日撮影?呉暁初)。

醫(yī)療従事者専用の待機エリア（8月1日撮影?呉暁初)。

物資の準備をするスタッフ（8月1日撮影?呉暁初)。

臨時醫(yī)療施設の病床の様子（8月1日撮影?呉暁初)。

薬品カー（8月1日撮影?呉暁初)。

作業(yè)する醫(yī)療従事者（8月1日撮影?呉暁初)。

「人民網日本語版」2020年8月4日