中國が獨自開発し海外に輸出した初の超大直徑泥水式バランスシールドマシンが現地時間2日未明3時、バングラデシュの史上初の水中トンネル「カルナフリ川底左ルートトンネル」を貫いた。バングラデシュ大橋局のチーフエンジニアであるアフマド氏は「トンネル建設はバングラデシュ國民の夢だった。私たちはチッタゴンを上海のような素晴らしい都市に建設したい。トンネルの竣工により、チッタゴン空港から工業パークまでの車での移動時間が4時間から20分に短縮される」と述べた。科技日報が伝えた。

同トンネルの掘削に用いられたシールドマシンは中交天和機械設備製造有限公司が開発した。カッタービットの直徑は12.12メートル、長さは94メートル、重さは2200トン以上。これは中國で初めて海外に進出し、先進國が獨占してきた海外超大直徑シールドマシン市場に入った超大直徑シールドマシンだ。

カルナフリ川底トンネルの単線シールド區間の長さは2450メートル、トンネルの最大深度は31メートルで、設計上の水圧?土圧は0.59メガパスカル。粉末狀の細かい砂の地質が中心的で、砂層の液化、カッタービットの泥の詰まり、切斷面の崩壊、泥排出部分の詰まりが発生しやすいといった施工の難題があった。それに対し、中交天和はシールドマシンの的を絞った設計を行い、適切なカッタービット詰まり防止設計、泥水システム分層逆洗技術、スマート沈降防止?制御技術、泥水循環システム自動制御など複數の獨自開発技術を採用した。同シールドマシンの1日あたりの最速掘進ペースは10回転（1回転で2メートル）で、月間171回転の好成績を収めた。

シールドマシンは鉄製の筒に覆われた形式で引き取られる。シールドマシンの引取完了後、平行移動しつつ180度方向転換し、同プロジェクト右ルートトンネルの始発に向け準備を整える。（編集YF）

「人民網日本語版」2020年8月3日