新型コロナウイルス感染拡大をほぼ封じ込めた中國全土の學校では続々と登校が再開されている。そんな中、子どもを感染からしっかり守るため、子どもにN95マスクを著用させ、登校させている保護者も一部おり、さらには體育の授業もN95マスクを著用したまま運動する子どもすらいる。しかし、専門家は、子どもの心肺機能はまだ完全に発育していないため、長時間N95マスクを著用していると、心肺機能が下がり、窒息する危険があるため、體育の授業はN95マスクを著用しないようにと注意を呼びかけている。新華社が報じた。
中南大學湘雅病院呼吸內科の唐勇軍教授は取材に対して、「子どものマスクを選ぶ際にまず考慮すべきことは、通気性が良いかだ。N95マスクは、保護性は高いものの、通気性は悪い。そのため、N95マスクを著用してランニングしたり、球技をしたりするのは避けなければならない。體育の授業にもマスクを著用している子供がいるが、それはやめたほうがいい」と指摘する。
そして、「體育の授業は、できるだけ屋外の風通しの良い場所で運動したほうがいい。屋外で活動する場合はマスクを著用しなくてもいい。ただ學生と學生の間の距離を開け、密接な接觸は避けなければならない」とアドバイスする。
湘雅病院感染抑制センターの黃勳主任も、「気溫が上がるにつれて、保護者は子どもが著用するマスクの快適性を考えなければならない。子どもの場合、使い捨ての醫療用サージカルマスク、または、醫療用防護マスクで十分だ。また、4時間に1度新しいマスクに換えるよう子どもに伝えなければならない」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年5月7日