こうしたケースは例外ではない。インターネットのビッグデータ分析を手掛けるクエストモバイル社の報告のデータによれば、春節時期のさまざまなマーケティングイベント、感染癥の爆発的拡大という2つの要因に後押しされ、Tik TokとKwaiの一日あたり平均ユーザー規模はTik Tokが38.9%、Kwaiが35.2%、それぞれ増加した。Kwaiもデータを発表し、2月7日から3月31日までの間に、新たにアクティブな企業ユーザーのアカウントが50萬件増えたことを明らかにした。
Q&Aサイト「知乎」では最近、「ショート動畫でどうやって稼ぐの?」、「(動畫サイトの)『bilibili』(ビリビリ)で暮らしに役立つ動畫の配信を始めたブロガーです。どのようなPRをすればよいでしょうか?」といった質問がよく寄せられるという。
Tik Tokでは「養號」に関する動畫が50萬3千本を超え、再生回數は13億1千萬回に達した。Tik Tokは公式アカウントで、動畫を発表し、正しい情報を伝え、「養號」には技術がいると伝え、ユーザーに質の高いコンテンツを持続的に発信しなければ注目されたり「いいね!」をたくさんもらったりすることは難しいと注意を促すが、「養號」をめぐる議論は相変わらず沸騰気味で、ここからアカウント運営に対するユーザーの差し迫った様子がうかがえる。
ウェイボーの人気者も急成長するショート動畫に移行
新たにSNSを始めた人がショート動畫の分野でパイの分け前にあずかろうと考えるだけでなく、寫真や文章をつづる個人メディアのベテランブロガーもショート動畫という大きなパイを見過ごせないと考えている。
@笑飛雪さんは有名な旅行ブロガーで、微博(ウェイボー)のアカウントには100萬人以上のフォロワーがいる。Qunar.Comや飛豬などのプラットフォームでも旅行家として名前が通っている。感染癥が爆発的に拡大して旅行産業は大きな痛手を被り、これまで春節が終わると全國各地を飛び回って寫真を撮り、旅行記を書いていた@笑飛雪さんも今年はずっと家にいるしかなく、長らく考えてきたショート動畫への転向を実行に移すことを考えるようになった。