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「長征5號遙3」ロケットが発射成功 月?火星探査の重要な基礎に

人民網日本語版 2019年12月30日15:09

中國は27日午後8時45分、文昌航天発射場(海南省)でキャリアロケット「長征5號遙3」を打ち上げた。ロケットは目もくらむような光に包まれ、天地を揺るがしながら、雲の彼方へと旅立っていった。今回の打ち上げ任務の成功は、中國がより遠いディープスペースの探査能力を備えるようになり、未來の月探査プロジェクト第3期、初の火星探査任務といった國家重大科學技術特定プロジェクトや重大プロジェクトの実現に向けた重要な基礎も打ち立て、宇宙強國建設へ向かって著実に歩んでいることを意味する。人民日報が伝えた。

中國キャリアロケットの科學技術イノベーションの最高水準を體現

「長征5號」は中國初の直徑5メートル級の大推力のキャリアロケットとして、幅広で大きな胴體をしていることから「太っちょ5」(胖5)ロケットなどと親しみを込めて呼ばれている。

「長征5號」は中國が初めて獨自開発した次世代大型キャリアロケットで、たくさんの「初○○」や「最も○○」を達成し、中國のキャリアロケットをめぐる科學技術イノベーションの最高水準を示してきた。「長征5號」は中國キャリアロケットの高度化?世代交代の重要プロジェクトであり、中國初の大推力で無害?無汚染の液體燃料を使用したロケットとして、イノベーションの難関は多く、技術の飛躍が大きく、複雑さのレベルも高い。新しい直徑5メートルの筒型構造を採用し、直徑3.35メートルのブースターを4基搭載し、全長は約57メートル、離陸重量は約870トン、地球に近い低軌道への運搬能力は25トン、靜止遷移軌道への運搬能力は14トン、地球-月遷移軌道への運搬能力は8トンのレベルに達し、総合的性能と全體的技術は世界の先進水準に達している。

「長征5號」は大國の代表的な製品として、10年にわたり研鑽を積んできた。2016年11月3日、10年に及ぶプロジェクト開発を経て、「長征5號」ロケットは華々しく登場し、初の打ち上げを成功させた。しかし17年7月2日に行われた第2回打ち上げ任務では、「長征5號遙2」のエンジン構造の一部に問題があったため、衛星を予定の軌道に送り込むことができなかった。100日以上に及ぶ不具合の調査判定と180日以上に及ぶテスト実証実験の結果、最終的に打ち上げ失敗の原因が確定した。それは芯1級液體水素?液體酸素燃料エンジンが複雑な熱力學的な環境の中で、構造の一部に異常が発生し、エンジンの推力が瞬間的に大幅低下したため、打ち上げ任務が失敗したというものだった。説明によると、「長征5號遙3」は「遙2」をベースに、200項目以上の技術改良を加えた。中でも特に重大な技術改良は9項目あり、エンジンの設計改良、フェアリングの設計改良、システム利用の調整プランの改良などが含まれる。第2回の打ち上げ失敗から第3回の成功まで、908日間を要した。

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