中國國內初の完全に獨自の知的財産権を持ち、多くの國産コア部品?設計を用いて製造された超大直徑泥水式シールドマシン「振興號」が無事にラインオフした。これは中國が海外の技術獨占の打破に成功し、初めて超大直徑シールドマシンのカギとなる技術の獨自イノベーションを実現したことを示している。環球時報が伝えた。
この中交集団所屬の中交天和が獨自開発した超大直徑シールドマシンのカッターの直徑は15.03メートル、全長は135メートルで、総重量は4000トン。ラインオフの記念式典は中交天和機械設備制造有限公司常熟拠點で行われた。現場では巨大な振興號がラインの中央に置かれ、鉄の巨竜のようだった。式典に出席した現場の人々が小さく見えるほどだった。
振興號の「顔」は直徑15.03メートルのカッターで、赤色に塗裝されている。カッターの中央にはかわいらしいパンダのイラストがある。筆者はこれまで多くのシールドマシンを見てきたが、カッターにはさまざまな塗裝が施されるのがよく見られるが、イラストが入ったものは初めて目にした。
スタッフによると、中國の特別天然記念物であるパンダが振興號に描かれたことは、このシールドマシンがパンダのように中國獨自のものであることを象徴している。振興號はその「血筋」と「獨自の技能」により、確かにパンダのような存在と言える。中國機械工程協會掘削機分會の宋振華事務局長は取材に対し、振興號の國産化は従來の國産シールドマシンを大きく上回り、90%がフル國産化された部品を採用していると話した。宋氏は「中國のシールドマシンは実際、2009年頃から発展を始めた。10年の発展を経て、以前は9割を輸入に依存していた(部品)が、現在は9割以上が國産になっている」と誇らしげに話した。
振興號はラインオフ後、南京市和燕路河川橫斷プロジェクトに使用される。同プロジェクトは中國工程院の院士5人及び業界専門家16人により、中國內で難易度が最も高いシールドトンネルの一つ、これまで長江で建設が最も難しい河川橫斷プロジェクトと斷定された。この極度に厳しい舞臺において、振興號はドイツのヘレンクネヒト社のシールドマシンと二手に分かれて同時に工事を行うことになっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月25日