第14回G20サミットが6月28、29両日に日本の大阪で開催される。習近平國家主席はG20の參加國及びゲスト國の首脳、國際組織のトップと再び會い、世界経済の安定、世界経済ガバナンス推進の大計を共に話し合う。一國主義と保護主義が猛威を振るい、世界の経済貿易関係が緊張し、世界経済の不安定性と不確定性が高まる中、今回のサミットは國際社會から幅広く注目されている。(文:孔鉉佑駐日大使。人民日報掲載)
11年前に世界金融危機が世界市場と國際社會に深刻な恐慌を引き起こした。世界を席巻したこの危機に対処するため、G20サミットというメカニズムが機運に乗じて発足した。G20の參加國は広範な代表性を備え、総人口は世界全體の3分の2、GDPは世界全體の90%近く、貿易額は世界全體の80%近くを占める。それから11年間、G20は平等及び互恵を基礎にマクロ政策の意思疎通と調整を強化し、世界金融危機への対処、世界経済の回復促進、國際金融通貨體制改革の促進において重要な役割を果してきた。
中國はすでにG20の重要な參加者及び先導者となっている。習主席によるG20サミット出席または主催は今回で7回連続となる。2013年に初めてサンクトペテルブルクサミットに出席し、2016年には「イノベーション、活力、連動、包摂の世界経済の構築」をテーマとする杭州サミットの議長を務め、2018年にはブエノスアイレスサミットで多角的貿易體制の維持などの問題で複數の重要な共通認識を形成する後押しをした。G20という場で習主席がグローバルな挑戦の対処のために示した的確で実行可能な中國の案、世界経済の成長推進のために捧げた重要な中國の知恵、各國の協力?ウィンウィンのために提供した強大な中國の自信は、責任ある大國としての中國の協力精神と開かれた度量を十分に示した。
現在、世界経済は下押し圧力が増大し、不確定性が著しく高まり、一國主義と保護主義が逆流を形成し、國際秩序、多角的貿易體制、世界市場の信頼に打撃を與えており、世界経済とグローバル?ガバナンスは極めて重要な十字路にさしかかっている。こうした中、世界はG20というメカニズムと大阪サミットが引き続きリーダーシップを発揮し、世界経済ガバナンスにプラスのエネルギーを注入し、ルールに基づく多角的貿易體制を維持し、開かれた公平な環境下での世界経済の落ち著いた運営を後押しすることを期待している。