中國は他國に対し、「経済における巨大な影響力、強大な軍隊、堅固な指導者が治める國」というような、実力があり自信にあふれた國というイメージを見せている。しかし、中國國內では中國の男の子たちが過保護が原因で身體面と心理面の弱さがますます深刻になってきており、このことが中國が直面している、いわゆる「男らしさ消失の危機」を引き起こしていると考える人もいる。環球時報が米國NBCの報道を引用して伝えた。
この危機を引き起こした原因は數多くある。そのうち、1979年から2015年まで実施されていた一人っ子政策が原因の一つとされている。盛さんという名のある保護者は「一人っ子政策の実施で親はたった一人の子供を失いたくないという不安が生じ、自分の子供を過度に甘やかすようになった。それが男の子が本來兼ね備えているべき冒険心を抑えつけていると思う」と語った。中國の一部メディアは、「中國の若者が韓國や日本の溫和で優しい『イケメン』に憧れ、その流行に乗ったことが、若者の男らしさが日に日に低下する要因の一つ」としている。また、「これは中國の教育體系と関係がある。中國全國の教師のうち、都市部にいる女性教師の割合は全體の80%に上る。そのため男子は學校で理想の男性像を見つけられず、男らしさが薄れてしまう」との見方を示す一部の評論家もいる。
中國文化における性別や身分は、西洋文化における曖昧なものとは全く異なる。一部の評論家は、「中國のこのような現象は社會問題を引き起こし、國家の安全が危険にさらされるかもしれない」としている。米ニューヨーク州立大學人類學部の鄭田田教授は、「男らしさの育成や男子教育に関連する業務は、すでに中國教育國家政策における重要項目の一つとなっている。そしてこれらの施策として男子中學(中高一貫校)の開校や心理學専門家の診療所の設置、メディアフォーラムの開催などが含まれている。さらに上海教育出版社は男子をいかにして男らしくするかということを主要テーマとした新教材を出版しており、同教材は中國各地の高校一年?二年のクラスでの採用が承認されている」と語った。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年1月12日
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