1956年、北京市天橋生まれの張國(guó)良さんは現(xiàn)在、北京で竹細(xì)工の空竹（中國(guó)ゴマ）を製作しており、皆からは「空竹の張さん」と呼ばれている。幼い頃から美術(shù)が好きで、子供の頃から祖父、父親について空竹、木の根の彫刻、パイプなどの手工蕓品製作を?qū)Wび、中でも特に空竹の製作に力を注いでいる。1994年、張さんは「実用新型空竹製作工蕓」として國(guó)內(nèi)特許を取得した。十?dāng)?shù)年の努力が実を結(jié)び、張さん製作による竹木空竹の逸品が1つまた1つと海外の空竹愛(ài)好家やコレクターの秘蔵品になった。21世紀(jì)に入ると彼は北京で數(shù)少ない空竹製作者の一人となった。

空竹は漢民族の民間に伝わってきたおもちゃだ。一般的な空竹は1つの胴と2つの胴の2種類に分かれており、2つの胴の空竹はこしづつみのような形をしている。竹や木で製作されており、両端は扁平でまるい円狀の胴で、中は空洞だ。胴には4～5個(gè)の小さな穴が開(kāi)いており、穴に竹笛が入れてある。2つの胴が軸で繋がり、1つの胴の空竹はコマのようで、片側(cè)に胴がある。胴の中が空洞で竹笛があるため「空竹」と言う名がついている。

空竹は中國(guó)で長(zhǎng)い歴史を持っている。検証によると、空竹の発祥は漢民族の民間におけるおもちゃだった「コマ」が変化したものだ。コマは遙か昔の時(shí)代にすでに存在していたおもちゃで、新石器時(shí)代の河姆渡文化遺跡や常州圩墩遺跡で木のコマが出土しており、山西省夏県西陰村遺跡では陶器のコマが出土している。のちに、コマが回転する時(shí)間を長(zhǎng)くするため、人々が紐を引き抜いて回す形式の木製や陶器のコマを改良し、竹製のコマを製作した。その表面の開(kāi)口部を利用して風(fēng)切り音が鳴るので「鳴きゴマ」と稱され、徐々に「空竹」という別名が付けられた。(編集JK)

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2016年4月14日