最後に、中國は決議の役割について客観的な位置づけをしている。中國は國連決議は朝鮮半島の摩擦ともめ事を解消できるものではなく、朝米間の敵対感情を解消することもできないと考えている。朝鮮半島核問題を根本的に解決するには、交渉の軌道に戻らなければならない。決議は交渉の新たな出発點および「地ならし」となるべきだ。このために中國は朝鮮半島非核化と停戦?和平メカニズム転換の並行推進構想を打ち出し、朝鮮側の安全保障上の懸念を含む各國の合理にかなった懸念に配慮し、非核化の実行に盡力している。中國が打ち出したのは全面的で系統だった案であり、大國の知恵を體現している。
また、中國は朝鮮半島および地域の平和と安定を注視している。中國は常に、自制を保って朝鮮半島に戦亂が生じないようにすることを各國に呼びかけ、協議再開への努力を放棄せず、朝鮮半島の平和?安定に対する責任を放棄しないよう各國に提案している。中國はまた、混亂に乗じて自國のみの利益実現を図り、朝鮮半島問題の政治的解決に向けた國際社會の努力を破壊してはならないと一部の國に明確に警告している。
國連安保理常任理事國として、中國は國連憲章の趣旨を堅持し、正義を守り、安保理決議の取りまとめに積極的に関與した。中國は6カ國協議議長國として、引き続き平和的方法による紛爭解決を促し、朝鮮半島問題で責任ある大國としての役割を発揮した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年3月4日