神戸大學山岳會の井上達男會長は西蔵(チベット)自治區拉薩(ラサ)で10月31日、記者の取材に対し、中國地質大學(武漢)登山隊と神戸大學登山隊で構成された中日大學生合同登山隊が10月27日、チベット自治區納木錯(ナムツォ)に近くにある海抜約6500メートルの未踏峰?帕達日(パタリ)峰に到達したことを明らかにした。中國新聞網が伝えた。
以下、井上氏のコメント。
「神戸大學山岳部は今年、創部100年を迎えた。創部以來100年、多くの隊員が、ヒマラヤ、南米、北米など世界各地に探検に赴き、足跡を殘した。資源に富むチベット連峰の大部分が、未踏の地のままだ。長期間にわたる準備を積み重ね、最終的にパタリ峰を目指すこととした」。
「神戸大學山岳會と中國地質大學(武漢)は、1980年代に登山に関する協力協定を取り交わし、合同登山隊を創立することを決定した。今回の合同登山隊は隊員総數16人、その多くが両校の學生で、中國側?日本側にそれぞれ1人ずつ、女性隊員がいる。」
「合同登山隊は19日に山麓に到著した。だが、パタリ峰は、海抜6千キロメートル級の山々が連なる念青唐古拉山脈(ニェンチンタングラ山脈)の中でも、登頂の難易度が特に高い山である上、ベースキャンプを設営し、物資を輸送しなければならなかったため、ようやく頂上に到達したのは27日だった。その間、隊員の多くが高山病に見舞われ苦しんだ。」