上場間もない民間航空會社の吉祥航空は14日夜、第三者割當株式発行計畫を発表した。調達資金35億6500萬元(約710億円)は、航空機購入、オンライン旅行業への投資、新たな利益成長事業の開発に運用される計畫。新京報が報じた。
上海ディズニーランド開業が航空市場の起爆剤に
株式発行計畫によると、吉祥航空が今回調達を予定している資金額は35億6500萬元。うち約30億元(約600億円)は、A320型航空機4機、予備エンジン3臺、フライトシミュレータ(模擬飛行裝置)2臺の購入に充てられる。
上海ディズニーランドの開業が來年春に迫っている。オープン1年目の來場者は、延べ1千萬人に達する見通し。同園は國內で來園客が最も多いテーマパークとなり、上海の航空輸送消費を直接けん引すると期待されている。上海を拠點とする吉祥航空は、多くが上海起點の運行路線であることから、上海ディズニーランド開業のメリットをどこよりも率先して享受できる立場にある。
オンライン旅行分野への參入で新たな利益源確保
本業である航空業を拡充させると同時に、吉祥航空は1億6500萬元(約33億円)を投じて、レジャー観光プラットフォーム「淘旅行」を立ち上げオンライン旅行分野に參入、新たな利益源確保を目指す。
「淘旅行」は、吉祥航空が、中國最大のモバイル旅行プラットフォーム「淘在路上」、個人株主?劉運利氏、新會社の創始者チームと合意書を取り交わし、共同出資によって設立する。
「淘在路上」の陳偉CEOも14日夜、今回の合意について認めた。同氏によると、「淘旅行」は、各商品の統合、オンライン運営、マーケティング?販促、航空會社の統合、旅客サービスなどの業務に従事する。今後は、ゼネラル?アビエーション空港の開拓とフライトの情報化構築にも著手する計畫という。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月16日