シンガポールの郵便事業會社シンガポール?ポストとアリババ(阿里巴巴)は8日、アリババがポストに1億3800萬ドル(約167億ドル)を出資することを明らかにした。この戦略的投資が完了すると、アリババ傘下の萊烏網絡科技有限公司がポストの物流資源を全面的に利用できるようになる見込みだ。「京華時報」が伝えた。
アリババグループは昨年5月に2億4900萬ドル(約302億円)を投じてポスト社の株式の10.23%を取得しており、今回の投資が完了すると、アリババの株式保有率は14.51%に上昇する。アリババは同日、「シンガポール?ポスト傘下の物流會社カンタムソリューションズにも増資して、株式の34%を保有する」ことを明らかにした。カンタムはオーストラリア、香港地區、日本、インドネシア、インド、ニュージーランドなどに事業部門を設立し、東南アジアからオセアニアまでの地域をカバーする。國際的な中継、輸送、倉庫?貯蔵、仕分け?配達、返品管理など、端から端まで一貫した物流サービスを提供することが可能だ。
現在、萊烏は國境を越えた物流事業で主に3つのプラットフォームにサービスを提供する。全球速売通(アリエクスプレス)、淘寶海外(タオバオ海外)、天貓國際(Tモール?グローバル)で、ポスト社との協力は萊烏のグローバルネットワーク構築の一環に過ぎない。萊烏によると、アリババのポスト社への1回目の出資後、萊烏とポスト社は深いレベルで協力を展開し、ブラジル専用ラインとインドネシア専用ラインを構築して、輸送面で制約を受ける通信販売商品の物流サービスを展開してきた。またシンガポールにセルフ式の荷物受取カウンターも設置した。
萊烏によると、このたびの戦略的投資が完了すると、ポスト社と傘下の関連企業であるカンタムのグローバル物流資源ネットワークとサービス能力が、萊烏に対して加速的に開放されるようになり、萊烏はポスト社のシステムとの全面的な連攜が可能になる見込みだ。また萊烏はポスト社に委託して、萬國郵便連合(UPU)のネットワークも利用し、各國郵政部門との深いレベルでの接觸?協力をより円滑に進めていきたい考えだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月9日