宇宙関連學術書「漫歩中國星空」の筆者の一人である斉鋭氏はこのほど、世界最古の天文臺?北京古観象臺で、「我々は中國人として、自らの國の星座について理解するべきだ」と述べた。斉氏は、多くの人々は西側諸國の星座である「さそり座」や「射手座」をよく知っているが、「三垣二十八宿」の意味を口にできる人は非常に少ないとため息混じりに語った。人民網が伝えた。
現在世界的に統一されている88星座は、古代バビロニアとギリシャの天文學から変化したものだ。同じく悠久の歴史を持つ中國古代天文學は、清朝末期から非主流派となった。
斉氏によると、古來より各文明には宇宙に関するまったく異なる解釈があり、異なる宇宙の文化が形成された。中華文明は悠久の歴史を持ち、先人は古代社會と伝統文化を宇宙に反映し、西側諸國の星座とは完全に異なる體系を形成した。これは「天人合一」の理念を反映した中國の伝統的な星座であり、千年に渡り伝えられてきた世界の文化財だ。
世界天文年の2009年、斉氏と共同著者の萬昊宜氏は多くの調査研究を実施し、多くの専門家?學者の協力の下、ついに「漫歩中國星空」を書き上げた。斉氏は同書を通じ、古代中國の星空を取り戻そうと試みた。
同書にはまた西側諸國の星座との対照があり、かつ古來より伝わる歌「歩天歌」と結びつけ星空を認識できる內容になっている。
國家天文臺、北京師範大學天文學部の専門家らは、同書を高く評価している。ある専門家は、この成果をユネスコの無形文化遺産に登録申請すべきだとしている。この提案はすぐに多くの支持を集めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月24日