中國科學院リモートセンシング?デジタル地球研究所が9月12日に発表した情報によると、同研究所の森林リモートセンシング研究チームが開発した、6枚ローター無人機による森林調査システムが、大興安嶺地區での実験に成功し、予定されていた目標を達成した。中國科學報が伝えた。
森林調査データは、高精度地域森林生物量の推算に用いられる重要なデータだ。しかし現在の森林調査データの収集は、人の手による検尺に依存している。これは大掛かりな作業で、効率が低く、作業範囲も限定的だ。また森林內ではGPS信號が屆きにくくなり、調査地點の測位に大きな誤差が生じる。
同チームはこれらの問題を解消するため、6枚ローター無人機に基づく森林調査システムを開発した。同システムは高度300メートルを毎秒10メートルの速度で飛行し、1回當たり8000×500メートルのエリア內の森林垂直構造の自動測定を実現し、森林調査作業の効率を大幅に高める。また高解像度衛星光學リモートセンシング畫像との照合により、測位の誤差を効果的に抑えることが可能だ。
同チームは衛星寫真測量データを中心とし、複數のリモートセンシングデータを補助とする、高精度地域森林生物量推算技術の開発に取り組んでいる。6枚ローター無人機に基づく森林調査システムの実験成功は、同チームが目標達成に向け重要な一歩を踏み出したことを意味する。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月16日