新疆維吾爾（ウイグル）自治區烏魯木斉(ウルムチ)市中心部の朝市で22日午前、2臺の車が人混みに突っ込み、31人が死亡した無差別テロ事件で、新疆警察は25日から一斉捜査を展開。26日、同自治區和田(ホータン)地區の公安機関と協力し、阿布力孜·達吾提容疑者を首謀者とするテログループのメンバー5人を洛浦(ロプ)県、皮山(グマ)県、和田市で逮捕した。また、爆弾の製作拠點2カ所を突き止め、製作途中の爆弾のほか爆弾の材料1.8トンを押収した。天山網が報じた。

　初期捜査によると、皮山県出身の阿布力孜·達吾提容疑者は、肉孜麥麥提·吾布力艾山容疑者、阿巴斯·斯熱吉容疑者、米吉提·麥麥提敏容疑者、阿布迪力米提·麥合木提容疑者などと、テロや過激思想を宣伝する動畫を見ていたほか、中國大陸部や鳥魯木斎などで爆弾の材料を購入し、製作。和田などの拠點に隠し、テロ活動を計畫していた。

　22日の事件発生後も、阿布力孜·達吾提容疑者は、他のメンバーと共に、連日連夜爆弾を製作し、車で和田市の人が密集する場所に突っ込み、爆弾を爆発させる計畫を立てていた。

　規定に基づき、犯人の捜査を進めていた新疆各地の公安機関は26日、阿克蘇(アクス)市、喀什(カシュガル)市、和田市、伊犁(イリ?カザフ自治州)などで、テロやテロ?過激思想を宣伝する動畫の頒布、危険物を違法に製造、密輸を行った犯人を逮捕した。公安機関は、「計畫段階で、テログループを摘発し、行動する前に壊滅させることを徹底し、各民族の命や財産、社會の秩序を確実に守らなければならない」としている。（編集KN）

　「人民網日本語版」2014年5月27日