中國科學院動物研究所の康楽氏率いる、深セン華大基因研究院、中國科學院北京生命科學研究院などの機関による研究チームはこのほど、トノサマバッタの全ゲノムマップを作成した。トノサマバッタの遺伝情報量は、これまでにゲノムが解読された動物の中で最大だという。ゲノム情報に基づき、同研究はトノサマバッタの食性?移動?群居の秘密を明らかにし、トノサマバッタ大量発生のメカニズム解明の一助となった。人民日報が伝えた。
研究成果はこのほど、英科學誌「ネイチャー?コミュニケーションズ」のウェブ版に掲載されたほか、世界的に有名なデータベースでも、トノサマバッタのゲノムデータが公開された。
トノサマバッタは世界的に重要な農(nóng)業(yè)害蟲で、イネ、小麥、トウモロコシなどの禾本科植物を食料とする。トノサマバッタが大量発生すると、高密度の群を形成し、長距離移動することができる。中國の研究者はトノサマバッタのゲノムに関する長年の研究を踏まえた上で、膨大な量のゲノムを組み立てるバイオインフォマティクス技術(shù)を発展させた。トノサマバッタのゲノムのシークエンシング?組立?注釈などを?qū)g施し、これまでにゲノムが解読された動物の中で最大規(guī)模の「トノサマバッタのゲノムマップ」を作成した。またトノサマバッタの遺伝子地図および重要生物學的特徴という、ゲノム學の基礎を完成させた。
研究者は、「同研究は、トノサマバッタの大量発生のメカニズム解明、および持続可能な対策、新しい抑制法の開発に向け、貴重なゲノム資源を提供した」と語った。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年1月17日