読者の皆さんは、超イライラさせられるあの「ゲーム」に耐えられるだろうか?もっとも、SNSサイト「Reddit」のオタク達(dá)なら、大丈夫であろうが。人民日報(bào)海外版が報(bào)じた。
昨年11月17日、有名なオタク系SNS「Reddit」で、あるユーザ―が、「即ゲームオーバーになるシビアなiOSゲームリスト」という投稿の中で、「フラッピーバード」というゲームを取り上げ、その後どういう訳か、このゲームの人気に火が付いた。
細(xì)かいことが気になる人にとっては、「フラッピーバード」は間違いなくイライラさせられるゲームだ。8ビットの畫面、スーパーマリオを髣髴とさせるグリーンのパイプ、無表情の小鳥、空に浮かぶ白い雲(yún)が、ゲームの構(gòu)成要素の全てだ。ゲームをする人は、絶えずボタンを押し続け、小鳥が飛ぶ高さを調(diào)節(jié)し、パイプの隙間をくぐらせて進(jìn)んでいかなければならない。パイプにぶつかると即ゲームオーバーとなる。
このゲームは昨年5月24日にリリースされたが、その後長い間、何の動きもなかった。數(shù)知れない様々なアプリの中で、単純極まりないこのゲームは、さまざまな人気アプリに挾まれて埋沒していた。全く話題に上ることなく半年が過ぎたが、あるオタクに発掘されたのをきっかけに、大変身を遂げることになる。ツイッターやフェイスブックなどの各SNSサイトで「反撃」を開始したのだ。2014年1月初め、北米エリアで「無料ダウンロードランキング」トップという栄えある座に輝き、その數(shù)日後には、世界各地でダウンロード件數(shù)が急増した。この勢いは、多くのネットアナリストにとって、全く予期しないことだった。
このゲームに多くのユーザーが沒頭するのは、「関門が多い」「內(nèi)容が面白い」などの理由からではなく、「自分自身の寂寞感」によるものだ。ゲームの難易度が「超難関」であることから、多くのユーザーは挫折を繰り返すほど、逆に奮い立つ。挑戦?失敗?再挑戦という循環(huán)の中で自分を痛めつけ、時間を消耗し、何もすることがないやるせなさを解消し、寂しさを紛らわす。
「寂寞感」は、ネットワーク時代のウイルスだ。一方、人は本質(zhì)的に群れをなして生きる動物である。この矛盾から、私達(dá)は、バーチャルなネットワークの世界に向かい合った時、必ず本能的に仲間を探す。SNSはこのニーズを満たしてくれた。私達(dá)は、フォーラム、コミュニティ、さらには微博(ウェイボー)や微信(スマホ向けチャットアプリ)で、スレッドを立て、フォロワーを増やし、注目し、ツッコミを入れる。ネットワークに絡(luò)むさまざまな生活の周辺には、多かれ少なかれ、「寂寞感」を減らす要素が存在しているといえよう。SNSがもたらすメリットのうち、心理的な出発點(diǎn)はここにある。
「寂寞感」は、限りない可能性を秘めている。人は、何もすることがなく手持無沙汰な時こそ、どんな出來事も新たな興味のきっかけとなり、新たな消費(fèi)願望が生まれる。従って、「寂しくない」ユーザーに「寂寞感」をいかにして持たせるかが、「寂寞感」ビジネスのキーポイントとなった。