食糧の損失削減が中國の食糧安全にとって意味するものは?
中國共産黨中央弁公庁と國務(wù)院弁公庁がこのほど発表した「食糧節(jié)約と食品ロス防止行動計畫」は、2027年末までに食糧の生産、貯蔵、輸送、加工における損失率を國際平均以下に抑えることを明確にするとともに、食糧の機械収穫における損失削減を強化し、稲、トウモロコシ、小麥、大豆の機械収穫における損失削減技術(shù)ガイドラインの作成および作業(yè)品質(zhì)基準(zhǔn)の設(shè)定を指示した。
食糧の損失削減は中國の食糧安全にとって何を意味するのか?食糧安全保障は人類の生存に関わる根本的な問題であり、食糧ロスの削減は食糧安全保障を確保するための重要なアプローチだ。國連食糧農(nóng)業(yè)機関(FAO)の統(tǒng)計では、毎年、世界で生産から小売に至るまでの全過程で失われる食糧は、世界の食糧生産量の約14%を占める。この損失を1%減らすだけで、2700萬トン以上の食糧増産に相當(dāng)し、7000萬人が1年間食べていける計算になる。
食糧生産チェーンの全體において、収穫は重要な段階を占める。農(nóng)業(yè)技術(shù)のたゆまぬ進(jìn)歩に伴い、中國の食糧生産における機械化率も高まり続けてきた。現(xiàn)在、中國の農(nóng)作物の耕作?収穫における総合機械化率は74.3%に達(dá)している。作物別に見ると、小麥の生産はほぼ全過程で機械化されており、トウモロコシと稲の耕作?収穫の総合機械化率も88%を超えている。このような機械化水準(zhǔn)でもなお、技術(shù)研修の強化や操作基準(zhǔn)の厳格化などによって、機械収穫時の損失率をさらに低減する余地が少なからずある。
データによると、小麥では、機械収穫時の損失率を平均1ポイント低減するだけで、約125萬トンの食糧損失をなくすことに相當(dāng)する。中國では食糧生産が毎年豊作を続け、食糧総生産量はすでに9年連続で6億5000萬トンの水準(zhǔn)を確保しているが、それでも機械収穫損失率の1ポイント低減は、食糧安全を安定させる上で重要な意義を持つ。
食糧節(jié)約キャンペーンを繰り広げ、機械収穫時の損失削減を含む全過程で節(jié)約やロス削減を踏み込んで推し進(jìn)めることは、食糧の有効供給の増加に相當(dāng)し、食糧安全の基盤強化に寄與する。
中國は「世界の耕地の9%、淡水資源の6%で、世界人口の20%近くを養(yǎng)う」という成果をすでに達(dá)成したが、食糧増産は資源面と環(huán)境面の二重の制約を受けている。そうした狀況下でも、食糧の節(jié)約と損失削減によって、耕地、水、肥料、農(nóng)薬の節(jié)約、排出削減と炭素削減が可能になり、食糧生産のグリーン?トランスフォーメーション、農(nóng)業(yè)の持続可能な発展を?qū)g現(xiàn)することも可能になる。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年12月9日
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