中國の科學研究者、南中國海における鯨類の種の多様性をさらに確認
中國科學院深海科學?工學研究所が20日に明らかにしたところによると、海洋哺乳類?海洋生物音響學研究所が主導した「第7回南中國海深海潛水/遠洋鯨類科學調査航海」がすべての科學調査ミッションを完了し、このほど順調に海南省三亜市に帰還した。今回の科學調査は多くの成果を上げた。科學研究者は調査により、南中國海の一部の海域は鯨類の種の多様性が豊富で、數(shù)多くの深海潛水?遠洋型のクジラ?イルカ類が南中國海の深海エリアで生息していることをさらに確認した。科技日報が伝えた。
「第7回南中國海深海潛水/遠洋鯨類科學調査航海」の科學研究者が南中國海海域で記録したサラワクイルカ。
今回の航海は18日間かかり、航行距離は3300km以上。調査エリアは南中國海北部の大陸棚、海山、トラフの海域に集中。航海は目視調査とパッシブ音響學モニタリングを結びつける方法を採用するとともに、環(huán)境DNA採取などの手段を補助とし、第1?6回科學調査航海を踏まえた上で、さらに南中國海の鯨類の種の多様性や、個體群の現(xiàn)狀、分布傾向などの研究と調査を行った。科學研究者は調査期間中、深海潛水及び遠洋鯨類の群れを計37回目撃した。うち深海潛水鯨類は28回で、映像撮影と動物の発聲記録により多くの鯨類の畫像、動畫、音聲資料を取得した。
科學研究者が調査結果を初期的に分析したところ、今回の航海で目撃された鯨類は少なくとも12種で、うち深海潛水及び遠洋鯨類はマッコウクジラ、コビレゴンドウ、カズハゴンドウ、ハナゴンドウ、サラワクイルカ、マダライルカ、ハシナガイルカ、シワハイルカ、ハンドウイルカの9種で、ヒゲクジラは1種。
「第7回南中國海深海潛水/遠洋鯨類科學調査航海」の科學研究者が、南中國海で撮影したクジラの群れが活動している様子。
同研究所の李松海研究員は、「第1?6回航海と比べると、今回の航海はマッコウクジラ、サラワクイルカ、コビレゴンドウなどの南中國海でよく見られる深海潛水鯨類の生態(tài)學、音響學、行動學のデータをさらに蓄積した上、ハンドウイルカ、カズハゴンドウ、シワハイルカなどの種の南中國海における分布範囲をさらに広げた。このほか、特に注目すべきなのは、今回の航海はヒゲクジラの南中國海における野外記録を新規(guī)追加し、確かな位置と生息環(huán)境の情報を取得したことだ」と説明した。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年9月23日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn