中醫(yī)學(xué)の海外進出における最大の収穫は「民心の通じ合い」
アスタナ中國—カザフスタン伝統(tǒng)醫(yī)學(xué)センター
木々が生い茂り、さわやかな夏の朝に、カザフスタンの首都アスタナにある中國—カザフスタン伝統(tǒng)醫(yī)學(xué)センターに足を踏み入れると、お灸獨特の香りが立ちこめていた。
診療所の営業(yè)が始まると、地元に住む女性患者のGulzhinaさんが家族に支えられながら入って來た。脳梗塞の手術(shù)を受けたという彼女は他の患者から聞いて、リハビリのために同センターに來たのだという。
推拿療法を受けるGulzhinaさんの擔(dān)當(dāng)醫(yī)師は、留學(xué)生時代に「私は外國人だけど、『外人(中國語では他人の意)』ではない」という言葉で、中國の多くの人を感動させたカザフスタン人のIsmail Daurov(中國語名?馬文軒)さんだ。陝西中醫(yī)薬大學(xué)で中醫(yī)學(xué)を8年學(xué)んだ馬文軒さんは現(xiàn)在、中醫(yī)學(xué)醫(yī)師として中國—カザフスタン伝統(tǒng)醫(yī)學(xué)センターに勤務(wù)している。
馬文軒さんは診療室で患者に丁寧な治療を施しながら、「推拿は身體のエネルギーである『気』の通り道『経絡(luò)』の流れを良くする。お灸は、『陽気』を補い、體を溫めてくれる。また抜罐(カッピング)は『體內(nèi)に溜まった濕気』を取り除き、血液の循環(huán)を改善してくれる。中國で中醫(yī)學(xué)を?qū)Wんだ8年間は、私の人生において最も幸せな時間だった。中醫(yī)學(xué)をカザフスタンで伝え、中國とカザフスタンの交流の架け橋になりたい」と語った。
別の「中醫(yī)學(xué)治療室(小児)」というプレートが掲げられた診療室の壁には、小児患者のための経絡(luò)やツボを示す図が掲示されていた。中國—カザフスタン伝統(tǒng)醫(yī)學(xué)センターの第一陣の醫(yī)療専門家である賈忠林氏は、脳性麻痺児であるMagzhanくん(7)に推拿療法を施していた。Magzhanくんは手振りを交えながら、中國語でゆっくりと「おはようございます」と言った。中國の醫(yī)師の感想を聞いたところ、Magzhanくんに付き添っていた祖母がサムズアップしながら、「とってもいいわよ!」と稱賛し、診療室は笑い聲に包まれた。
別の街に住んでいるMagzhanくんは治療を受けるために中國—カザフスタン伝統(tǒng)醫(yī)學(xué)センターにこれまですでに十?dāng)?shù)回來ているといい、祖母は「治療を始めたころに比べて、話せる言葉が大分増えた。手足の動きも良くなった」とした。
2022年12月に設(shè)立して以來、中國—カザフスタン伝統(tǒng)醫(yī)學(xué)センターではこれまでに、患者延べ約8000人が受診してきたほか、延べ200人以上に対して國際遠(yuǎn)隔診療を?qū)g施してきた。現(xiàn)在、中國とカザフスタンの中醫(yī)學(xué)醫(yī)師約10人が診察を行っており、受診する患者は1日當(dāng)たり約60人となっている。
外國で醫(yī)療に従事する賈氏は、「現(xiàn)地の人々の中醫(yī)學(xué)に対する信頼と期待」に最も感動しているといい、「中醫(yī)學(xué)は人間本位を理念としており、身體を治療だけでなく、きちんと患者の精神を癒すことも重視している。中國とカザフスタンの人々の心を一つに繋げることができたというのが、最も暖かい収穫だ」との見方を示した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年7月4日
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