中國の気象無人艇が初の海上雲霧立體観測に成功
人民網日本語版 2023年11月23日08:28
中國気象局の21日の発表によると、このほど1隻の海上多帯域雲霧観測無人艇が江蘇省連雲港海事局監督管理拠點から出発し、黃海海域における海上雲霧立體観測に成功し、累計航行距離が110カイリに、航続時間が16時間に達した。中國が獨自に研究開発した気象無人艇による長時間航行観測試験は今回が初となり、これによりすでに海上広範囲気象と水文観測を行う能力が初歩的に形成されたことを意味する。科技日報が伝えた。
長時間航行試験中の海上多帯域雲霧観測無人艇(寫真提供?中國気象局気象観測センター)。
観測可能な領域を拡大するため、中國気象局気象観測センターが中心となり「海上多帯域雲霧観測設備開発及びモデル応用」計畫を擔當した。同計畫により研究開発された気象無人艇は今や、獨自の安全航行を実現できるようになっており、これはつまり、連続的な観測で各種情報を取得できることを意味する。
この無人艇は機動性と自力の航行能力が高く、指定エリアに到達した後、長時間観測を実施することが可能。海上で影響の大きな気象狀況が発生すると、気象影響エリアなどの観測ニーズに基づき、多帯域雲霧観測設備を搭載した無人艇が指示を受けて目標エリアに向かう。雲の高さ、雲の量、海上の霧、視界、海面溫度、海塩などのマルチ要素気象観測を実施する。また気象衛星や陸上レーダーなどと共同観測を行い、観測エリアと範囲を拡大して精度を高めることも可能にしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年11月23日
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