フランスの街中で、赤色の中國伝統(tǒng)衣裝の「華服」を著た中國人女性が古箏で「神女劈観」を演奏し、周りには人だかりができている様子を撮影したショート動畫が、動畫配信サイトのビリビリ(Bilibili)で再生回數(shù)240萬回に達している。そして、動畫には「圧巻だ」、「鳥肌が立った」といった稱賛する弾幕が次々と流れている。中國青年報が報じた。
彭靜旋さん(寫真提供?本人)。
この女性は「95後」(1995-99年生まれ)のうp主で、ハンドルネームでは「碰碰彭碰彭」と名乗っている彭靜旋さん。美しい華服を著て、エッフェル塔やボルドー大劇場、ルーヴル美術(shù)館といったフランスのランドマークの前で、古箏で中國の楽曲を演奏し、ネット上で話題をさらっている。
彭さんは異國の街中やランドマークを、古箏のミニコンサート會場に変えている。また、彼女の演奏リストの曲の數(shù)は膨大で、中國の伝統(tǒng)民間音だけでなく、ポピュラー音楽まで弾きこなす。彼女の手にかかかると、名曲「高山流水」や最近の大ヒット曲「孤勇者」」までも違和感なく、すっと心に響いてくる。
彭さんは7歳から古箏を習い始め、武漢音楽學院中國器楽學科を卒業(yè)。その後、フランスボルドー第三大學の大學院の修士課程で、音楽學を?qū)煿イ筏俊?/p>
留學期間中、彭さんは、海外の若者は中國文化に強い興味を抱いていることを知った。例えば、フランスの華服サークルにはたくさんのフランス人の若者が參加しており、イベントで華服を著てパリの街中を歩いている。
「周りの同級生は中國の武俠映畫にとても興味がある。ある時、同級生に『黃飛鴻』』の主題歌を演奏できるかと聞かれた。それで、ちょっと演奏してみて、『こんな曲?』と聞くと、興奮気味に、『黃飛鴻』が大好きで、シリーズ映畫は全部見たと話していた」と彭さん。
海外の若者は中國の音楽にも高い関心を示している。彭さんがクラスで古箏を紹介すると、クラスメイトたちは、この中國の伝統(tǒng)的な楽器の魅力や音色に驚きを隠さないという。ある時、選択科目の英語の講義の際、古代中國の打楽器?編鐘を紹介し、武漢音楽學院で參加した編鐘の演奏の様子を撮影した映像を流したところ、「とても素敵で、美しい音色」と絶賛する聲が上がったという。
古箏を演奏する彭靜旋さん(動畫のスクリーンショット)。
クラスメイトたちが中國の楽器の醸し出す雰囲気に高い関心を示す一方で、ストリートパフォーマンスの盛んなフランスの街中で、彭さんは中國の楽器の演奏を目にしたことが無かったため、自分の得意とする古箏を演奏することを思いついたという。
「できるだけ古箏を演奏していたいし、祖國の素晴らしい文化を海外の人々と分かち合い、中國の音楽の魅力を肌で感じてもらいたかったので、古箏のパフォーマンスを始めた」と彭さん。
2018年の夏、彭さんは湖南省の自宅に置いてあった古箏をフランスへ持って行った。
街中で初めて古箏を演奏した時から、彭さんは現(xiàn)地の人々に注目されるようになり、「ある時、古箏はとても素敵で、ロマンチックなので、自身のワイナリーで娘の結(jié)婚式をする時に演奏してほしいとある高齢の女性から頼まれた」という。
現(xiàn)地の人は、彭さんが古箏で演奏する「シー?ユー?アゲイン」のような西洋人がよく知っている曲だけでなく、「賽馬」や「青花瓷」、「高山流水」といった中國テイストの曲も大好きで、なかには曲に合わせて踴り始める子供たちまでいるという。
ある時、一曲演奏し終わって頭を上げると、地面に7、8人の子供が古箏の前に整然と座っていて、びっくりしたこともあった。また、中國語で「ありがとう」と言ってくれるフランス人、寫真を撮影してそれを現(xiàn)像し、彭さんに渡すためによく演奏に來る場所で待っているカメラマン、演奏を聴いて故郷を思い出し、涙を浮かべている中國人もいるという。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年7月12日