王毅國務委員兼外交部長(外相)は28日、ブリンケン米國務長官が先日の政策演説で中國を國際秩序に対する「最も深刻な長期的挑戦」とし、米國は自國に投資し、同盟國と団結し、中國と競爭していくとしたことのもたらす國際情勢や中米関係への影響について記者に問われ、「この演説は、米國の世界観、中國観、中米関係観に深刻な偏向が生じていることの反映だ」と指摘した。
王部長は「中國は米國の憶測するような中國ではないということを、米側に告げる必要がある。中國の発展と振興には明晰な歴史的論理と強大な內生的原動力があり、14億人が共に現代化へと向かうことは人類にとって大きな進歩であり、世界への脅威や挑戦ではない。我々が拠り所としてきたのは中國共産黨の強固な指導であり、中國人民の団結?勤勉?努力であり、中國の特色ある社會主義路線である。我々の目標は公明正大だ。すなわち國民により良い暮らしをさせ、世界により大きな貢獻をすることであり、誰かに取って代わることでも、誰かに挑戦することでもない。我々は、より高水準の改革開放を推し進め、より高水準の協力?ウィンウィンを実現しつつあり、必ずより良い中國となり、そして中國の発展によって世界をより素晴らしくしていく」と表明。
「中米関係は米側のデザインするゼロサムゲームではないということを、米側に告げる必要がある。習近平國家主席は、中國と米國が互いの関係をうまく処理できるか否かは、世界の前途?命運にかかわり、両國がしっかり答えなければならない世紀の問題であると指摘した。この問いに答えるにあたっては、米國はまず一極覇権は支持を得られず、ブロック対立に未來はなく、デカップリングやサプライチェーンの分斷は他國と自國の雙方に損害をもたらすということを認識するべきだ。國家間では公正な競爭を行うことができる。中米間にも競爭はあろうが、悪質な競爭であるべきではない。我々は恫喝や脅迫に譲歩せず、中國の主権?安全保障?発展上の利益を斷固として守っていく。いかなる抑圧や封じ込めも、中國國民をさらに団結させるだけだ」とした。
また「中米関係は重要な岐路に立っている。米側は正しい選択をすべきであり、相互尊重、平和共存、協力?ウィンウィンという『三原則』の実踐に真に力を入れることで、中國と米國という2つの大國が新しい時代において正しく付き合っていくための道を見出すべきだ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年5月30日