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9件の天文望遠鏡プロジェクト、青海省に続々入居

人民網日本語版 2022年03月25日13:11

中國科學技術大學紫金山天文臺2.5メートル大視野サーベイ望遠鏡プロジェクト責任者の朱青峰氏は、「2.5メートル大視野サーベイ望遠鏡プロジェクトがこのほど、土木工事と主體工事を完了し、現在はドームを建設しており、年內に初の観測を実現する」と述べた。新華社が伝えた。

青海柴達木(ツァイダム)循環型経済試験區冷湖工業パーク管理委員會によると、投資総額が20億元(1元は約19.2円)近くの計9件の光學天文望遠鏡プロジェクトが現在、青海冷湖天文観測拠點に入居している。

同拠點はツァイダム盆地北西部周辺の青海省海西蒙古(モンゴル)族蔵(チベット)族自治州茫崖市冷湖鎮賽什騰山地域に位置し、平均標高は約4000メートル。中國科學院などの科學研究機関が2017年以降、ここで天文臺設置先の科學観測を共同展開している。

中國科學院國家天文臺の研究員である鄧李才氏によると、冷湖賽什騰山地域のシーイングや晴夜時間などの光學天文観測に必要とされる重要観測データが優れており、世界一流の大型天文臺所在地に匹敵することが、數年の観測結果によって明らかになっている。國際的に有名な科學誌「ネイチャー」が21年8月にこの科學研究の進展を発表すると、中國內外の天文學界から注目を浴びた。

ツァイダム循環型経済試験區冷湖工業パーク黨委常務副書記で、管理委員會常務副會長の田才譲氏によると、複數の天文望遠鏡プロジェクトがここ數年、次々と冷湖天文観測拠點で著工されている。

うち西華師範大學による50BiN望遠鏡プロジェクトは、20年12月に正式に科學観測を開始した。國家天文臺SONG望遠鏡プロジェクト、太陽磁場の正確な測量に用いられる中赤外線観測システムプロジェクト、紫金山天文臺マルチ応用サーベイ望遠鏡アレイの4件のプロジェクトが、土木工事と主體工事を完了している。中國科學院地質?地球物理研究所のPAST及びTINTIN望遠鏡プロジェクトの投資額は6200萬元で、うち惑星大気スペクトル望遠鏡のPASTは21年10月に望遠鏡の調整を完了した。

冷湖天文臺設置先の発見は、中國の光學天文観測の発展を長期的に制約してきたボトルネックを打破し、東半球の國際レベルの優良天文臺設置先の空白を埋めた。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年3月25日

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