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中國のスマート巡回検査ロボットに大きな將來性、市場需要は1000億元に

人民網日本語版 2022年03月10日16:33

3月9日、広西柳州市柳鋼集団の冷間圧延工場の電力供給制御室內で、乳白色のスマート巡回検査ロボットがロボットアームをくねらせ、溫度測定やデータ収集の機能を併せ持つ先端部のカメラを使って、制御室內の設備のデータを逐一確認していた。これは同社が初めて投入したスマート巡回検査ロボットだ。中國新聞網が伝えた。

「従來は手作業で検査していたため、人手や資源を消耗するだけでなく、データの動きが正常かどうかの判斷基準も大雑把になっていた。この巡回検査ロボットを採用することで、24時間のリアルタイム検査を実現できるだけでなく、データの収集と監視もより精確で効率的になり、日常的な巡回検査の効率が大幅に向上した」と、同工場の電気技師で全國設備點検検査技能コンテストの優勝者でもある施志広氏は語る。

スマート巡回検査ロボットは新しいタイプのサービスロボットの一種で、主に生産設備の監視に用いられ、システム內の設備の狀態をタイムリーにフィードバックすることで、技術者が迅速に問題點を見つけ、メンテナンスを行えるようにするものだ。近年、このような新しいタイプの巡回検査ロボットは電力、トンネル、冶金などの分野で広く使われるようになり、販売市場もさらに拡大している。統計によると、2018年から2020年までの中國における巡回検査ロボット市場の総需要は約477億元(1元は約18.4円)、年平均需要は約159億元で、スマート巡回検査の市場需要は將來1000億元に達する見込みだ。

人工知能(AI)が在來産業と徐々に結びついていくにつれ、IoT(モノのインターネット)、クラウドコンピューティング、5G技術が企業に多大な経済的?社會的効果をもたらし、産業ソース側の再編と高度化も後押ししており、中國の産業構造の調整によって巡回検査ロボットも急速な発展を迎えている。中國國家電網を例にすると、変電所や配電所の巡回検査が徹底されず、検査結果をデジタル化できないという従來の人手による検査の欠點をスマートグリッド巡回検査ロボットが克服し、検査コストを効果的に節約し、電力網システムのスマート運用水準を高めることができる。

中國國家電網の策定した発展計畫によると、2016年から2020年までに、新設変電所のスマート化率を100%とし、スマート変電所を約8000ヶ所新設する必要がある。統計によると、中國における変電所巡回検査ロボットの全體的な産業規模は、2019年に400~550億元に達した。將來的には、このような電力網巡回検査ロボットがスマートグリッドシステムの「標準裝備」となり、電力網全體のスマートシステム構築と一體化しそうだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年3月10日

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