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【王毅外交部長記者會見】中國外交政策と対外関係に関する回答

人民網日本語版 2022年03月08日13:28

第13期全國人民代表大會(全人代)第5回會議は3月7日午後3時から、北京市の人民大會堂記者會見ホールで記者會見を行い、王毅國務委員兼外交部長(外相)が「中國外交政策と対外関係」について國內外の記者からの質問に答えた。

■北京冬季五輪

北京冬季五輪はより自信、自強、開放、包摂的な中國の姿を見せた。北京冬季五輪の成功は中國だけでなく、世界の成功でもあり、スポーツだけでなく、団結の成功でもある?,F在北京冬季パラが開催されており、大會で集まった団結と協力の光は必ず暗雲や風雨を晴らし、人類が手を攜えて未來へ進む道を照らしてくれると確信している。

■ウクライナ問題

ウクライナ情勢が今日のような局面に至ったのは、様々な要因による結果だ。複雑な問題の解決に必要なのは、冷靜さと理性であり、火に油を注ぎ、矛盾を激化させることではない。中國は、現在の危機を解決するには、▽國連憲章の趣旨と原則を堅持し、各國の主権と領土保全を尊重?保障しなければならない▽安全の分割不可能原則を堅持し、當事國の合理的な安全保障上の懸念を考慮しなければならない▽対話?協議を通して、平和的な方法による紛爭の解決を堅持しなければならない▽地域の長期にわたる安定と平穏に著眼し、均衡的、友好的かつ持続可能な歐州の安全保障メカニズムを構築しなければならないと考える。情勢が緊迫すればするほど、平和交渉は止めるべきではなく、食い違いが大きければ大きいほど、協議する必要がある。中國側は引き続き建設的な役割を果たし、必要な時に國際社會とともに必要な仲裁を展開する用意がある。

■百年未曽有の大変局

多國間主義の旗印の下、団結と協力を強め、手を攜え人類運命共同體の構築を推し進めることが正しく、多様性があるからこそ素晴らしき世界が存在する。経済のグローバル化は時代の流れで、人の意思で変えられず、地政學的な競爭によって切り離されることもない。グローバルなチャレンジを前に、我々は力を合わせてコロナ対策、テロリズム、気候変動、サイバーセキュリティなどの地球規模課題で意思疎通と協調を強め、最大公約數を求め、最大の同心円を描かなければならない。変動的で不安定な世界を前に、中國は常に安定性とプラスのエネルギーを體現し、歴史の前進する正しい方向に立っている。

■中露関係

中露関係は獨立自主という価値を有し、同盟を結ばず、対抗せず、第三者を標的としないことを踏まえたもので、第三者によって干渉?挑発されるものではない。これは歴史的経験に対する総括であり、國際関係への革新でもある。中露関係の発展ははっきりとした歴史的ロジックと強い內生的原動力を有し、両國人民の友情は盤石で、雙方の協力の見通しは明るい。國際情勢がいかに変化しても、中露は戦略的不動心を保ち、新時代の包括的戦略協力パートナーシップを絶えず推し進めるべきだ。

■中米関係

全力で中國とゼロサムゲームを展開し、中國の核心的利益を挑発し続ける米國の姿は責任ある大國のしかるべき姿ではない。中國は獨立した主権國家として、自國の正當な権益を斷固として守る措置を取る権利を有している?;イい艘来妞工毳哎愆`バル時代において、中米の正しい付き合い方をいかにして見出すかは、中米が共に解決せねばならない課題だ。中米は相互尊重?平和共存?協力ウィンウィンの「三原則」で競爭?安定?発展の正しい道に戻すよう推し進めるべきだ。

■中日関係

日本は初心を忘れず、両國関係の正確な方向をとらえ、中日の四つの政治文書の原則と精神を著実に守り、「互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない」「互いに相手の平和的発展を支持する」などの共通認識を実踐に移し、両國関係が常に平和?友好の方向に沿って発展するようにするべきだ。日本側は潮流に逆行するのではなく、潮流に乗って行動すべきだ。他者のために火中の栗を拾い、隣國を災いのはけ口にするような誤った道を歩むべきではない。

■中國人のウクライナ退避について

我々が生活している世界は平和ではないが、祖國が平和であることを幸いに感じる。國民のための外交は常に前進し、海外にいる全ての同胞に、いつでもどこでもあなたの側に我々がいて、あなたの後ろに祖國がいることを行動を以て伝え続けていく。

■中歐関係

中國と歐州は第三者に立ち向かわず、頼らず、縛らずという関係にある。雙方は相互尊重?互恵ウィンウィンを礎に対話と協力を展開し、激動する世界情勢により多くの安定的な要素を提供していく。中歐協力は何十年にもわたる試練を経験し、強い民意の基礎、広い共通利益、強靭性とポテンシャルを有し、どんな勢力によっても逆行することはない。中國は常に戦略的かつ長期的な角度から中歐関係を見ており、対歐政策は安定性と強靭性を保ち、一時的な出來事で中歐関係が変わることはない。

■一帯一路

新型コロナウイルスなどの影響を受けつつも、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設は勢いを保ち、そのインフラにおける「ハードコネクティビテ?!工现鴮gに推進され、「ソフトコネクティビティ」は成果が次々表れ、相互扶助が更に深化している?!敢粠∫宦贰工媳丐氦浈荪攻去偿恁蕰r代に世界の新たな発展の道を切り開くだろう。中國は引き続き國際社會と共に質の高い「一帯一路」共同建設を推進し、更に高い協力水準?投資効率?供給質量?発展強靭性に取り組み、世界と各國人民に貢獻していく。

■グローバル発展イニシアティブ

グローバル発展イニシアティブの最も核心的な理念は人々を中心とすることであり、最も重要な目標は國連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実現に力添えをすることだ。持続可能な発展こそが良き発展であり、ともに発展することこそが真の発展だ。我々は各方面とともに重點分野?各國のニーズ?協力メカニズム?各界のパートナーと連攜し、イニシアティブの著実な進展を推し進めていきたい。グローバル発展イニシアティブは習近平國家主席が「一帯一路」に次いで打ち出したもう一つの重要なイニシアティブだ。それはグローバル発展協力の「再動員」、人々を中心とする革新的人権理念に対する「再確認」でもある。南北の溝を縮小させ、発展の不均衡を解決するために「ロードマップ」を提供しただけでなく、國連2030アジェンダの推進加速にも役立つ。

■中韓関係

過ちを正すには根から正すべきであり、朝鮮半島問題の「根」となっているのは、朝鮮が直面する外部の安全の脅威が長期にわたり取り除かれず、その合理的な安全への関心が終始根本的に解決されていないことにある。中韓両國は競爭相手ではなく、利益が交差し、優位性が相互補完し、巨大な潛在力を持つ協力パートナーだ。

■中央アジア

中國は、中國-中央アジア運命共同體構築を推し進めていく。中國と中央アジア五ヶ國との関係は「三十にして立つ」黃金時代にあり、前途は明るい。中國は五ヶ國とともにより緊密な中國-中央アジア運命共同體を築き、雙方関係の次なるすばらしい30年を切り開いていく。

■臺灣地區

臺灣地區問題はウクライナ問題とは本質的な違いがあり、比較できない。一部の人はウクライナ問題において主権原則を強調している一方で、臺灣地區問題においては中國の主権と領土保全を絶えず損なっている。これは露骨なダブルスタンダードだ。臺灣地區の前途と希望は両岸関係の平和的発展にあり、國家統一の実現にあり、外部からの「空手形」に頼ることにはない。外部勢力に依存して獨立を図っても活路はなく、「臺灣を以て大陸を制する」ことは必ずや失敗に終わり、臺灣地區は最終的に祖國の懐に帰ることになる。

■民主主義サミット

米國は公然とイデオロギーで線引きし、世界で分裂を引き起こし、民主精神を踏みにじっている。中國の全過程人民民主主義は、中國人民から擁護と支持を得ており、世界も評価している。米國の基準で民主主義を策定することこそ非民主の表れであり、民主を口実として他國の內政に干渉するのは民主の災いだ。中國は各國との平等な交流と相互參考を期待し、真の民主精神を発揚し、國際関係の民主化を推進し、人類発展事業がたゆまず前進することを促進していく。

■グローバルガバナンス

我々はBRICS協力を深化させていく。BRICSの中國語の翻訳名稱は「金の煉瓦」であり、この金色をより一層鮮やかにさせ、南南協力という「金色の看板」を磨き上げ、手を攜えて新型コロナウイルス感染癥に打ち勝ち、世界経済回復に希望と自信を屆ける。我々はポストコロナ時代におけるグローバルガバナンスを最適化させる「BRICS主張」を打ち出し、新型コロナを抑制する「BRICS防衛線」を固め、グローバル発展の「BRICSエキスプレス」の構築を加速させ、グローバル発展パートナーシップ関係の構築に「BRICS貢獻」を果たしていく。グローバルガバナンスはアジアの時代を迎えた。新興市場と発展途上國がグローバルガバナンスの追隨者から同行者、さらにそれを率いる者となり、より積極的な役割を発揮し、より大きな聲を発信することを期待する。

■南太平洋諸國

南太平洋諸國に対して、中國は一貫して特別な関心と支持を寄せている。中國は南太平洋諸國と相互尊重?信頼し、平等に対応し、南太平洋諸國がその國情に沿った発展の道を歩むことを支持し、相互の助け合いとチャレンジ、相互學習と協力ウィンウィンを望んでいる。また中國は終始、南太平洋諸國の信頼足る友人として國の大小や制度の異なる國家が相互支持?団結協力する新たな手本の構築を望んでいる。

■中印関係

中國とインドのような十數億の人口を有する大國は、獨立自主を堅持し、運命を自らの手に握って初めて、その國の発展と振興が真に実現できる。中國とインドの人口は合わせると28億を超え、世界の3分の1を占める。中國とインドが安定的な発展と友好的な付き合いを実現すれば、世界の平和と繁栄にとって堅固な基礎ができることにつながる。インド側が中國側と共に、「互いに脅威とならず、互いに発展のチャンスとなる」戦略的共通認識を堅持し、相互信頼を増進し、誤解と誤った判斷を回避し、互いを消耗させるライバルではなく、互いに成果をあげられるパートナーとなり、両國関係が正しい軌道で前進することを希望する。

■アフガニスタン問題

現在アフガニスタンは動亂から秩序の回復に向かう重要な時期で、アフガニスタン人が主導し、その國情に沿った発展の道を積極的に模索するよう支持すべきだ。米國は直ちにアフガニスタンに対する在米財産の凍結や一方的制裁を解除し、條件無しでアフガニスタン人民の資産を返卻すべきであり、「二次的被害」を與えるべきではない。

■南中國海

南中國海の長期的安定を実現するためには、より実質的でより効果的な地域ルールを作る必要がある。どのような交渉と協議においても、意見の相違が生じ得る。しかし、我々の目標が一致していることを各方面が胸に刻む限り、解消できない行き違いはなく、達することのできない共通認識はない。地域外の逆行する動きが南中國海に波風を立てることはできず、外部の撹亂が地域協力の歩みを止めさせることもできない。

■中國共産黨

中國共産黨の物語を語り、黨の名を立て、名を正し、名を揚げるのが中國外交のしかるべき義務と重要な責任だ。國際社會は中國共産黨により注目し、より認めるようになっており、中國人民を率いて勝ち得た偉大な成果に敬意を感じる外國人が増え、その成功の秘訣を探求したいと考える國も増えている。中國共産黨を見る目がより明るく、観察する視野がより広く、その認識もより深く、全面的なものになっている。中國は引き続きより多くの外國人が中國共産黨を真に理解するよう取り組んでいく。

■中國?アフリカ関係

中國の対アフリカ協力は信用を重んじ、約束を守ってきた。中國は「中國-アフリカ友好協力精神」を発揚し、アフリカ諸國と共に、感染癥対策協力に力を入れ、実務協力の質の向上とグレードアップを促進し、「アフリカの角」平和発展構想を推進していく。

「人民網日本語版」2022年3月8日

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