「EXPERIENCE北京」アイスホッケー國內テストイベントが7日から10日にかけて、北京五棵松體育館で行われる。北京冬季五輪のアイスホッケーの會場となる五棵松體育館の隨所では様々なハイテクを目にすることができる。人民網が伝えた。
多次元の観戦體験の効果は抜群
五棵松體育館に足を踏み入れると競技場內には60臺のカメラが180度環狀ディスプレイの下に取り付けられているのを目にすることができる。また座席の間にも球形のカメラが3臺取り付けられている。この「多次元観戦體験?VR生中継技術」と呼ばれるプロジェクトは、五棵松體育館の「EXPERIENCE北京」アイスホッケー國內テストイベントであるテック冬季五輪プロジェクトの一つだ。
會場內の環狀ディスプレイの下に取り付けられているカメラ(撮影?胡雪蓉)。
五棵松體育館の中継擔當者の袁穎慧氏は、「これまでのスポーツイベントの生中継の畫面は、制作者が複數のカメラで撮影した畫面を一つに合わせたものだ。今や5Gとインターネットの環境により、ユーザーはスマートフォンやVRヘッドセット、テレビの大畫面で、フリーアングル?VR生中継を視聴できる。従來の固定的なアングル、受動的な観戦の限界を打ち破り、ユーザーの自主的な雙方向型の観戦體験を実現した」と説明している。
情報によると、會場內に取り付けられている60臺のカメラは5G+8K技術を、VRカメラは11Kを採用しており、會場內のイベントを全面的に撮影する。會場の観客はQRコードをスキャンしそのアプリをダウンロードするだけで、180度のフリーアングルの観戦と沒入型生中継を體験できる。リアルタイムで素晴らしい瞬間を目にすることで、スポーツイベントがもたらす視覚の祭典を楽しむことができる。
ハイテクで新型コロナ感染予防をサポート
會場內には、高さ140センチメートルの噴霧型消毒ロボットが置かれており、その1分間の消毒面積は36平方メートルに達する。噴霧型消毒ロボットと共に、紫外線消毒ロボットも目にすることができる。これらは科學技術部(省)國家重點研究開発計畫冬季五輪重點特別プロジェクトから資金援助を受けたプロジェクト成果となっている。技術者の蘇春林氏は、「噴霧型消毒ロボットは開放的なスペースで消毒を行い、紫外線消毒ロボットは密閉されたエリアや狹い範囲の消毒の効果がより高い」と述べた。
消毒ロボット(撮影?胡雪蓉)。
「こんにちは、マスク著用をお願いします」と音聲で注意を促すのは作業中の巡回點検ロボット「小白」。マスクを著用していない人を見つけると、自動的に近づき、相手が著用するまで音聲で注意を促す。またこのロボットの頭には非接觸型消毒設備が取り付けられているため、その赤外線感知部位に手をかざすだけで消毒液が自動的に噴射され、手を消毒することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月10日