中國と米國の1人當たり累積炭素排出量と、CO2排出量ピークアウトからカーボンニュートラルまでの移行期の長さの比較 |
最近の國際會議で、米國の政治屋はあらゆる機會を逃さず、デマを流して中國の名譽を傷つけている。米側はG20ローマサミットの閉幕にあたり、気候変動対策で「コミットメントに乏しい」と中露を非難した。また、英グラスゴーで開催された國連気候変動會議でも、中露首脳が出席しなかったことを問題にして騒ぎ立てた。
実際には、中國首脳は両會議に欠席したのではなく、気候変動會議には書面でメッセージを寄せたし、G20ローマサミットにもテレビ會議の形式で出席し、気候変動問題についての見解を重點的に明らかにした。
國連気候変動會議で、バイデン米大統領は前政権の「パリ協定」離脫について、気候変動対策で世界の「足を引っ張った」と謝罪し、米國がすでに「野心的目標」を定めたことを明らかにした。だがバイデン大統領は、自らが推進する関連法案が國內で極めて強い反対に遭っていることには觸れなかった。ロイター通信によると、民主黨のジョー?マンチン上院議員は、社會的支出と気候変動投資に関わる同法案への不支持を表明した。しかしこの法案は米側の排出削減目標達成の鍵を握るものなのだ。未成立の法案を例に挙げて気候対策をアピールすることは、またも國際社會に「空手形」を切るものに他ならない。
英「カーボン?ブリーフ」の分析によると、1850年以降の米國の二酸化炭素排出量はすでに5090億トンを超え、これまでの排出量で世界最大の20%を占めている。米國の累積排出量は中國のほぼ2倍だ。世界各國の発展水準と富の蓄積は二酸化炭素の排出と緊密に関係することが、データにより明らかとなっている。米國は早期に工業化を実現し、二酸化炭素の大量排出を代償に、巨額の富を蓄積して世界最大の強國となったのだ。すでに利益を得た國である米國が、気候変動対策において相応の責任を負うのは當然のことだ。
だが、米國は行動では何を示したか?公の約束を守らず、「國際條約破棄」や「國際組織脫退」が日常茶飯事だ。気候変動問題について、先進國は模範を示し、発展途上國の特殊な困難や懸念に十分に配慮すべきだ。しかし米國は排出削減においても、資金?技術援助においても、一つも約束を果たしていない。今回の気候変動會議で、米國は2030年までに溫室効果ガス排出量を2005年比で50~52%削減するという自ら定めた目標の達成に盡力することを約束した。だが実際の行動を見ると、バイデン大統領は気候変動會議開催前に、燃費の悪い高級車85臺からなる極めて長い車列を従えて歐州を訪問したのだ。果たして米側が排出削減の約束を履行できるだろうかと疑問を持たざるを得ない。
中國は気候変動問題において、一貫して國情に見合った國際的責任を主體的に引き受け、気候変動対策の行動力を高め続けてきた。世界最大の発展途上國である中國は、炭素集約度の世界最大の低減を実現し、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトからカーボンニュートラルへの移行を世界史上最短の期間で実現することを目指している。
気候変動対策には、全世界的な行動、対策、協力が必要だ。世界最大の先進國である米國はなおさら、各國と共に、的確な行動によって責任を擔い、約束を履行するべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年11月10日