外交部(外務省)の趙立堅報道官は24日の定例記者會見で、東京電力が福島原発の放射性廃棄物の漏出を認めた問題について質問に答えた。
【記者】日本メディアの報道によると、東京電力は先日、福島原発の地面で見つかったゲル狀の物體が確かに放射性廃棄物の外部への漏出によって生じたものであることを認めた。また、ゲル狀の物體の近くの排水路で以前、放射性濃度の上昇が検出されたことから、一部漏出物がすでに雨水と共に海に流出した疑いがある。だが東京電力は依然として今回の漏出事故による環境への影響はないとしており、外部は東京電力の主張に一様に疑問を呈している。これについて中國側としてコメントは。
【趙報道官】東京電力が今回のような事態を起こしたのは、すでに一度や二度ではない。データ改ざんとリスク隠蔽が彼らの第一の選択肢であるらしい。いつも暴露され、本當に隠しおおせなくなってから、ようやくしぶしぶ認め、罪なき人々のもとに破滅的な結果をもたらす。福島原発事故の処置という全世界の生態環境と人類の健康に関わる重大な事を、このような一企業が擔っていることを、人々は憂慮せずにはいられない。それ以上に國際社會を不安にさせているのが、日本政府の態度だ。日本側は迅速に過ちを正して被害を食い止めないばかりか、反対にこのようなひどい事態が繰り返されることを容認してきた。そして今も過ちに過ちを重ね、國內外の問題視と反対を顧みず、安全な処分手段を盡くさず、情報を全面的に公開せず、周辺諸國や國際社會と十分な協議をしないまま、福島原発汚染水の海洋放出を一方的に決定した。これは極めて無責任だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年5月25日