王毅國務委員兼外交部長(外相)はインドネシア時間13日、インドネシアのルトノ外相と同國の首都ジャカルタで共同記者會見に臨んだ。新華社が伝えた。
王部長は、「今回のインドネシア訪問は、両國首脳間の合意を全面的に実行に移し、両國間の戦略的相互信頼を揺るぎないものにし、新型コロナ対策における団結と発展における協力という2つの主軸をしっかりと押さえて、両國の包括的な戦略的パートナーシップの一層の発展を後押しすることを旨とした」と説明。また、両外相間の新たな共通認識として以下を挙げた。
(1)我々は連攜して新型コロナ対策の持久戦に勝利する必要がある。中國側はインドネシアとワクチンの第Ⅲ相臨床試験における協力の成功を踏まえて、引き続きワクチンの開発?調達?生産における協力を推し進め、インドネシアによる地域ワクチン生産センターの建設を支持し、人類衛生健康共同體の構築を後押しすることを望んでいる。
(2)我々は連攜して発展の新たな章を綴る必要がある。中國側は両國の市場の優位性及び內需の潛在力を掘り起こし、インドネシアの対中輸出を拡大し、中國資本の対インドネシア投資を増やし、両國間の貿易の健全で均衡ある発展を後押しすることを望む。「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブと「グローバルな海洋軸(GMA)」構想を深く連攜させ、ジャカルタ―バンドン高速鉄道、地域総合経済回廊など重大プロジェクトにおける具體的進展を後押ししたい。雙方はまた、科學技術革新を新たな原動力に、5G、人工知能(AI)、ビッグデータなどの分野で新たな成長軸の形成を加速し、共に産業競爭力を高める必要がある。
(3)我々は連攜して地域協力発展を強化する必要がある。昨年以來、東アジア地域協力は危機を原動力に変えるという特徴を再び発揮し、逆風の中上昇し、目覚ましい成果を挙げ、東アジアは世界の新型コロナとの闘いにおけるモデル地域、経済回復における先導地域となった。我々は今年の中國?ASEAN対話関係構築30周年を契機に、雙方の関係が質的に向上し、高度化し、新たな歴史的高みに立つ後押しをする。これと同時に、地域的な包括的経済連攜(RCEP)協定の早期発効を促し、世界最大の自由貿易圏によるメリットが発揮されるようにする。
(4)我々は南中國海の二大沿岸國としての役割を果たし、他のASEAN加盟國と共に「南中國海における関係國の行動宣言」(DOC)を全面的かつ有効に実行に移し、「南中國海における行動規範」(COC)の協議を積極的かつ著実に推進し、國際法と合致し、有効かつ具體的意義を持つ地域ルールを策定し、南中國海の平和と安定を共同で守る必要がある。
(5)我々は連攜して多國間主義を維持?促進する必要がある。中國とインドネシアは共にG20の発展途上國メンバーだ。中國側はインドネシアによる來年のG20サミット開催を全力で支持し、連攜してグローバルなガバナンスと協力を改革?整備し、多國間主義と自由貿易を維持し、ポストコロナ時代の世界の平和?安定?発展にしかるべき貢獻をすることを望んでいる。
王部長は、「新型コロナ感染癥による試練を経て、中國とインドネシアの関係は一層強靭になるだろう。雙方は引き続き緊密に団結し、両國関係のさらに素晴らしい明日を共に創造し、地域と世界に新たな自信と力を與えていく」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年1月14日