フランス人醫師のPhilippe Kleinさんはこのほど、取材に対して、「僕が武漢を選んだというより、僕と武漢はもう切っても切れない関係になっている。僕にとって武漢は自分の街で、永遠に微笑みながら向き合うことのできる都市だ」と話した。中國新聞社が報じた。
湖北省武漢市に來て6年になるKleinさんは、華中科技大學同済醫學院附屬協和病院國際外來診察の総合診療醫。最近、中國の外國人永久居留身分証を取得した。
武漢で新型コロナウイルスの流行が最も深刻だった頃、フランスのチャーター便で、フランス人數百人が武漢から帰國した。しかし、Kleinさんは武漢に殘って、「外國人助っ人醫師」として活動することにした。そして1月17日から、毎日完全防備して、自家用車で武漢市內を走り回り、診療を必要としている外國人に訪問診療サービスを提供した。
Kleinさんは取材に対して、「信頼してくれている中國政府に感謝している。おかげで新型コロナ流行期間中、中國人の同僚と共に、第一線に立って新型コロナと闘うことができた」と話した。
武漢がロックダウンされていた期間中、Kleinさんは仕事で必要なため、臨時通行証を取得した。そのおかげで、スムーズに武漢にいる外國人の家に出向き診療を行ったり、生活物資を購入したりすることできたほか、慢性疾患を抱える人のために薬品を購入することもできた。「人影が全くない街中を、車で走るあの感覚を忘れることは一生ないだろう」とKleinさん。
新型コロナ流行期間中、Kleinさんは、方艙醫院(臨時醫療施設)が次々に設置される様子や、中國の醫療従事者が「信じられないほどの勇気と気迫」を示して新型コロナと闘う姿、中國全土から緊急援助チームが武漢にやって來る様子を目撃した。Kleinさんは、「新型コロナとの闘いにおける全てのシーンを忘れることはできない」と振り返る。
果斷な策を講じてロックダウンし、新型コロナの伝播を斷ち切り、感染者を隔離して命を救うために全力を盡くし、物流?運輸の流れは決して止まることなく、全國民が一致団結して取り組む姿に、Kleinさんは、「それが、中國政府が短期間のうちに新型コロナを封じ込め、最終的にウイルスとの闘いに勝利したカギ」との見方を示す。
「新型コロナがフランスでも流行したため、中國の経験をフランスに伝えた。ウイルスに國境はない。中國の経験は、ウイルスの広がりを遅らせたり、減速させたりするのではなく、斷ち切る必要があるということを教えてくれている」とKleinさん。
最も困難な時期にも武漢から離れることはなかったKleinさんは、中國の永久居留身分証を取得したことを「栄譽」だと考えている。Kleinさんは、「永久居留身分証が、僕とこの偉大な國をつなげてくれている。もちろん、中國での生活のルールを守らなければならないことや、どのようにここの人たちと一緒に過ごすかも理解している」と話す。
新型コロナ流行期間中、Kleinさんの妻と息子はフランスに帰國した。新型コロナが収束した後、妻と息子を迎え、祝杯を挙げるため、Kleinさんは2月の時點でシャンパンを用意した。
「妻は既に中國に戻っており、今は隔離観察期間中。今月22日には武漢の家に戻ることができる」と話すKleinさんは、そのシャンパンを開ける時を楽しみにしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月17日