ゲームにログインし、キャラクターを選ぶと、「伝媒大學駅に到著」という聞きなれた北京地下鉄の八通線の車內放送が流れ、車両のドアが開く。そして、卒業式に出席するゲストや教員、大學生らが車両を降りて、アカデミックドレスを著て、學生たちを集めてキャンパス內を歩きまわり、レッドカーペットを歩く。そんな、中國伝媒大學動畫?數字蕓術學院のデジタルメディアアート學部(インターネットメディアデザイン)の2016年度入學生の「オンライン」卒業デザイン展と卒業式が多くのネットユーザーたちから注目されている。北京青年報が報じた。
新型コロナウイルス感染狀況の影響を受け、もともとは「オフライン」で行うはずだった卒業式もその會場を「オンライン」に移さざるを得なくなっている。そんな卒業式をより特別なイベントにしようと、中國伝媒大學の學生9人は教師の指導の下、約1ヶ月かけて、學校の地図や資料を參考にしながら、サンドボックスビデオゲーム?Minecraft(マインクラフト)を利用し、中國伝媒大學のキャンパスを作り、1:1の比率で學校と周辺の環境をリアルに再現した。花や草木、さらにはキャンパス內に住むネコまでも再現されており、卒業生たちはオンラインでクラウド卒業デザイン展を開き、オンラインでレッドカーペットイベントを行った。式當日、學生60人が、在學生や親戚友人100人以上が「見守る」中、この特別な卒業式に參加した。
この特別な卒業式は、多くのネットユーザーの注目を集め、一部のネットユーザーはゲームに參加したほか、多くのネットユーザーがオンラインで視聴した。ある動畫配信プラットホームでは、この卒業式のライブ配信を、2萬2000人以上が視聴し、「中國伝媒大學」の公式微博(ウェイボー)アカウントでも、2萬5000人以上が視聴した。約2時間に及ぶライブ配信では、學長が學生らに「レッドカーペットの上で飛び回らないように」と注意したり、司會者が「屋上から降りてきなさい」と注意したりする場面もあり、多くのネットユーザーから、「ホグワーツ魔法魔術學校の卒業式かと思った」というコメントが寄せられた。今回の卒業式を企畫したチームの責任者は取材に対して、「レッドカーペットイベントや學長のスピーチを盛り込んだのは、卒業生たちへの卒業記念品の1つと言えるかもしれない。オフラインで卒業式を開催できずに殘念に思っている卒業生の埋め合わせを少しでもできればと思った」と説明した。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年6月23日